「わしが30年前に初めて団体旅行でフランスに行ったときには、日本人が集団で来て騒いでいることにフランス人からすごく侮蔑的な視線を感じたわけ。いまの中国人ほどではないけど、以前は日本人観光客も海外でマナーが悪いと見られてたんですよ。
それで海外ではこんな風に見られてるんだと学んで、日本人は国際標準のマナーを身に着けていったわけじゃない。それなのに日本人は、中国人に対して何もいえず、我慢してるだけ。
そのうえ最近ではどこもかしこも免税制度が導入されて、外国人はみんな免税価格で買って、日本人のほうが割高で買わなきゃいけなくなっている。日本人が日本人を差別している。他の国なら裕福な外国人観光客からどうやってカネを巻き上げてやろうかと考えているのに、日本人はなんて自虐的な国民かと情けなくなるよ」
※週刊ポスト2016年3月18日号