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2016.03.11 15:59 週刊ポスト
小林ひとみも… 伝説の成人雑誌『デラべっぴん』の独創企画
パソコンやスマホで簡単にエロ動画が見られるのは確かに便利だ。しかし、人目を忍んでこっそり雑誌やビデオを手に入れていた時代には、今とは違う興奮があった。あれから30年、あの頃誰もが感じたドキドキを思い出してみませんか?
今でこそ、星の数ほどAV女優はいるが「小林ひとみを初めて見た時のことだけは忘れられない」──そんなふうに語られるのは、彼女くらいではないだろうか。
今から30年前の1986年。まだ、脱いで絡む女優を「ポルノ女優」と呼ぶことも多かった時代に、彼女は23歳でAVデビューした。作品を見た男たちには「スタイルが良すぎる」「あんなにキレイな子が……」と衝撃が走った。
〈すこし、敏感、肢体…なッ〉
ある雑誌で小林のグラビアにつけられたキャッチコピーだ。彼女の活躍と同時期に男たちを熱くさせた伝説の「エロマガジン」──1985年創刊の『デラべっぴん』(英知出版刊)である。
同誌は同じく英知出版から発売されていた『べっぴん』の姉妹誌として誕生し、“デラ”はデラックスの略であった。一時は実売部数が30万部を突破し、「エロ雑誌」の枠をはるかに超える人気雑誌だった。
『エロ本黄金時代』(河出書房新社刊)の著者でライターの本橋信宏氏がいう。
「『デラべっぴん』には、とにかくエロに対するこだわりがありました。発行元の英知出版はAVメーカー・宇宙企画の兄弟会社だったので、AVに出ている人気女優が数多く登場し、グラビアのレベルが、他誌から頭2つくらい抜きん出て高かった」
無料エロ動画がネットで簡単に見られる今とは違い、当時の若者にとって1本(30分)で1万円以上するAVは高価なもの。そんななか、AV女優の裸体が載っていた500円の『デラべっぴん』は貴重だった。
『デラべっぴん』はグラビアだけでなく、独創的な企画記事でも人気だった。『平凡パンチ』などのデザインを手掛け、『デラべっぴん』も担当していたデザイナーの有野陽一氏が当時を語る。
「初代編集長を中心に、ユニークな企画作りに熱くなっていました。代表的な人気企画が『オナマイド』です。女優の写真をページから切り取って組み立てたりする立体工作で、トントンと紙相撲みたいにしたり、自分の好きなポーズをとらせたりして遊ぶもの。バカバカしいといえばそれまでですが、本当に手間がかかって大変でした」
男の果てしない妄想を形にした『フォト激画』も好評だった。
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