某テレビ局は、学生時代に銀座でホステスのアルバイトをしていたからといって「清廉性に欠ける」と女子アナ内定を取り消したが、一方で、「私にもし息子がいて、その息子がホステスさんと結婚したいと言い出したら即OK」という声もある。
高級クラブに10年ほど勤めた松田佳代さん(仮名・42才)が言う。
「ただしどこでもいいということじゃなくて、銀座で一流になった女性に限りますけどね。彼女たちなら、どこの嫁になってもきちんと務まりますよ。家族の集まりにどんな服を着ていくか、何を手土産にするか、一流のホステスなら心得ていますし、初対面であれ、話し相手の気持ちをそらさないのでかわいがられるんです。『お義父さんとお義母さんに何をしたら喜ぶのか』、場の空気を瞬時に読む訓練を積んでいますからね」
勉強しないと、銀座の世界ではのし上がれない。一流とされるホステスたちは目覚めたら日経新聞を読み、今ならアメリカ大統領選挙の情勢をすらすら語れるほどの知識を持っている。厚化粧して着飾って、お色気を振りまいて夜の街を闊歩しているだけだと思ったら大間違いだ。
芸能リポーターの井上公造さんはこう語る。
「着物だって自分で着られるし、直筆で手紙を書くから字もうまい。下手ならペン習字を学びますし。料理もゴルフも、あれもこれもそつなくこなす。例えばぼくが高級ワインを探していると察すれば安く買える店を調べ上げ教えてくれる。接待があると知れば、相手と予算に見合う抜群の店をさらりと推薦する。それは人脈や豊富な食経験があってこそ。ネットで調べるより確実ですよ」
※女性セブン2016年3月31・4月7日号