暁之進:全国各地に回れたので、小旅行のような感覚でした。北海道に行ったと思ったら九州に行ったり、大阪に行ったり。そういうのは楽しかったです。
佳之介:当時は学業優先で、下校後や土日祝日に仕事が詰まっていました。だから時間がなくて、マジックを現場で覚えることが多かったんです。覚えたら忘れて、また覚えての繰り返しだったので、その頃の記憶が薄いんですよね。
夏休みが3日しかなかったのは大変でしたけど、楽しんでやっていました。当時は遊び感覚もあったんです。マジックショーが終わった後に、現地のスタッフさんが気を使って、遊びに連れて行ってくれたりしました。
でも今は、お客さんを楽しませなきゃっていうプレッシャーが強いです。小さい頃に、大人以上のことをやっていたと言われるんです。それを乗り越えるのが課題です。
――ショーの客層は?
暁之進:昔は老若男女、幅広く来ていただいていました。
佳之介:ぼくらが8、9才の頃は、大学生くらいの男性が多かったんですよ、追っかけをしてくださったり。その時、ショタコンが流行っていたようで(笑い)。
暁之進:でも今は、佳之介は女性ファンが増えてきました。ぼくは人妻が多いです(笑い)。
佳之介:ぼくたちが小さい頃のお客さんが高校生くらいだったとすると、今は大人になっているじゃないですか。すると結婚していたりして、温かいお母さん目線で見てくれます。
――「てじなーにゃ!」は、誰が考えたんですか?
佳之介:ぼくらが考えたと当時は言っていたんですけど、実はDVD制作時のプロデューサーさんです。聞いた話なんですけど、飲みの席で「魔法の掛け声が欲しいよね」となった時に、ポロッと言ったのが「てじなーにゃ!」だったそうです。
振りつけはDVDの撮影の時に、振付師のかたが2パターン見せてくれて、最終的にこのポーズがいいと決めたのは、ぼくたちです。
――大人になって、ポーズが恥ずかしいと思ったことは?