【PTA不倫】
PTAは基本的に女社会で、役員や委員の9割を女性が占めています。当校の役員も私を除いてすべて女性。彼女たちの不興を買えば“針の筵”になることは必至なので、常に言動には気を配っています。役員は30代後半から40代前半のお嬢様方が中心ですが、PTAを舞台にした男女の物語は本当に存在するのでしょうか?
そこで、先輩のPTA会長や役員の方々に聞くと、「PTA不倫」が意外なほど多いことに驚かされました。保護者同士のアバンチュールは膨大なリスクを伴う分、背徳感も相まって胸が高鳴るようです。
わがPTAの前々会長で開業医のA氏は、PTA活動で知り合った同年代の女性役員を妾にした艶福家として知られ、前会長のB氏は一回りも年下の女性役員と不倫の末に本妻と離婚。なぜか子供の親権を勝ち取り、現在は不倫相手と同棲しながら子育てに奮闘する漢ぶりを見せています。また、当校PTAの現役女性役員にも、幾度となく男性役員(または会長)との艶聞が立った方がいますが、今もPTA役員の要としてご活動頂いております。
「PTAは閉鎖的社会ゆえに不倫が成立し、そして黙認される」
これは、古希を迎えた数代前の会長から頂いた名言です。ただし、近年はスマホやSNSの発達により、不倫の情報や証拠写真は瞬く間に父兄の間に拡散されてしまうことを忘れてはいけません。
【お局さんの新人いびり】
前述のとおり、PTA活動に携わる9割の保護者は女性です。中には何度も役員や委員を経験し、10年近くPTA活動を続けている“お局さん”もいます。
豊富な経験を活かし、後輩の指導をしてくれるお局さんは大歓迎ですが、新人いびりが趣味のような人もいる。陰口や無視にとどまらず、PTA主催イベントの司会・進行を新人に押し付け、でたらめな次第を渡してパニックに陥れるなど、中学生レベルの“いじめ”が横行している小学校もありました。お局さんのいじめが原因でPTAをリタイヤしたり、神経内科に通いながら活動を続けたりする新人役員もいるほどです。
そうした中で、もっとも厄介なのが、PTAに院政を敷こうとするベテラン役員の存在です。基本的にPTA会長の多くは名ばかりの“名誉職”で、PTA活動の実務を熟知していません。そこにつけ込み、PTAを牛耳ろうとするお局さんがいるのです。
「たかがPTA活動だから……」とタカをくくっていると、後々、面倒なことになりかねません。なぜならどの学校にも、PTA活動に自身の思想や信条、イデオロギー、或いは宗教観を持ち込もうとする父兄がいるからです。
彼らの目的は、PTA主催のイベントや講演を通じ、子供たちに特定の思想やイデオロギーを植え付けること。PTAや学校、地域に影響力を持つベテラン役員がそうした勢力に利用されるケースがあるほか、役員自身が何らかの意図を持ち、PTA活動に参加していることもあるようです。