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2016.05.12 15:59  週刊ポスト

大御所官能小説家 「魚を見て試みたこともあります」

 30年以上の執筆歴を誇り、著作は500冊を超える官能小説家、睦月影郎氏(60)。視覚や聴覚のみならず味覚や嗅覚の細かい描写が特徴で、特に匂いのあるフェティシズム色の強い作風を得意とする大ベテランだ。そんな睦月氏は、25歳からオナニーやセックスの内容を記録する「射精日記」をつけているという。それは、『追憶の真夜中日記~24年間の記録』(二見書房)という書にもなっている。

 同書は24年間の記録とあって、若い頃との比較や時代背景なども興味深い。日記をつけ始めた25歳の頃は生身の相手が全くおらず、「伊藤つかさ」や「柏原芳恵」といった当時のアイドルの写真を使ったオナニーが主流になっている。ところが40歳を過ぎたあたりから「映」の内容に「私製ビデオ」という記述が目立つようになる。

「40代前後に、自分のセックスを撮影した映像です。市販のAVでは、自分の趣味と違うプレイが出てくると映像に没頭できず、途中で萎えてしまうこともある。ならば自分が作ればいいと思ったんです。

 一度、AV監督を経験しましたが、AVを観ているとその時のスタッフの苦労した顔などを思い浮かべたりして、これまた射精に集中できない。自分の映像でしたら趣味嗜好に反したプレイはしていないので安心して観ることができます」

 日記を読む限り、睦月氏は映像よりも写真や妄想での射精回数が圧倒的に多い。妄想で性欲を研ぎ澄ませることが精力を保つためにも重要で、創作活動にも好影響を与えるという。

「オナニー道を極めたくて、アイドルの写真やAVのみならず、ある事件の犯人と報じられた女性を対象に妄想を膨らませることもありました。妄想相手は人間だけでなく、例えば魚を見て抜けるかどうか試みたこともあります。目の前にいるのは魚ではなく、これは人魚だ、と(笑い)。さすがに抜けませんでしたが」

 日記を続けることによって思いがけない効果もあった。自身の性欲の増進にもつながったという。

「記録しておくと、射精回数の少ない月には『今月は抜いてないな』と不安になるので、定期的に射精するようになりました。毎日抜かないと感覚が鈍るというか、精液が詰まってしまうようなキレのない状態になります。射精は体に覚えさせることが重要で、いざという時に勃つための準備、訓練でもあります。日記を読み返して思わぬ興奮が得られることもあります」
 
 日記はこうした肉体的な効用だけでなく、より女性にモテるようになる効果まであった。

「女性に対してマメな気遣いができるようにもなりました。文字にして列記することでセックスの情景が思い浮かぶし、反省点が浮き彫りになる。『次はこうしよう』と改善点を見つけられるのです」

※週刊ポスト2016年5月20日号

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