「日テレは、たい平をマラソンランナーにすることで、『笑点』の視聴習慣を途切れなくさせる作戦を取ったのでしょう。正直なところ、歌丸が抜けることで今後の視聴率低下を危ぶむ声もある。
そこに、毎年注目を集め、高視聴率を叩き出す『24時間テレビ』のマラソンランナーにたい平がなったことで、ひとつのドラマができるし、大喜利のなかでイジるネタにもできる。たい平をマラソンランナーにすることで、8月までその話題で引っ張れる。3か月間、視聴習慣を保てれば、その後急に下がることは考えづらいでしょう」
もうひとつは、『24時間テレビ』への影響だ。昨年の視聴率15.4%、募金額8億5672万8209円はともに、過去10年で最低の数字だった。
「起爆剤に、毎週高視聴率を記録している『笑点』メンバーのたい平は適任です。今後、毎週のように自然と24時間テレビのマラソンネタが出るでしょう。否が応でも視聴者の頭にはそのことが残りますから、最も効率のいい宣伝になります。
あからさまに番組宣伝で出てくるようなケースとは異なり、視聴者は宣伝だと感じにくいし、両番組が良い意味で持ちつ持たれつの関係になっている。日テレの編成は俯瞰して、上手く全体の番組を回している」
ひとつひとつの番組が有機的に繋がっている日本テレビ。視聴率トップはまだまだ続きそうだ。