資本主義社会が生み出した大いなる負の側面が「富の偏在」だ。イギリスのNGOは「世界で最も裕福な62人が所有する資産が、世界の貧しい人々36億人の合計資産に匹敵する」というリポートをまとめて話題となったが、大金持ちたちはお金をどのように使っているのか。
推定資産1000億円とも言われるドイツ人の不動産王トーマス・クラマー氏は、豪邸が建ち並ぶ米・フロリダ州マイアミに総額50億円の邸宅を構えている。大好きなパーティ向けにカスタマイズされたキッチンのほか、毒ガスが撒かれても安全な指紋認証の避難シェルターなど驚きの設備も。そこで連日、贅の限りを尽くしたパーティを行っているという。
まさに“パーティピープル”のグラマー氏はパブロ・ピカソの名画『アームチェアに座る女性』を購入したことでも有名だ。
※SAPIO2016年7月号