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高須院長 中国人のマナーの悪さは歴史的な理由

高須:「厚顔無恥」って言葉にぴったりだ。でも、もともと中国の言葉だよね(笑い)。

──ちなみに、高須クリニックには中国人の患者さんもいらっしゃるとのことですが、マナーはいかがですか?

高須:不思議なことに当院に来院される中国の患者さんは、非常にマナーがいい(笑い)。やっぱり、お金持ちの患者さんからの紹介が多いから、みなさん、お行儀がいいね。

──やっぱりお金持ちだと、国外に行くことも多いでしょうし、考え方も変わってくるんでしょうね。

高須:そうだろうね。でも、5~6年前の成り上がりの金持ちはヤバかった。それこそ、なんでもお金で解決しようとするからね。でも、最近はどんどんお行儀が良くなっている。学習能力は高いよ。

──かつての日本人は、たとえば海外の観光地でなんでもかんでも写真を撮ったりブランド店に押し寄せたり、今の中国人と同様に、マナーが悪いと言われたこともあります。しかし、今の日本人は、国際的にもマナーがいいという印象だと思うんですが、中国人も改善されるのでしょうか?

高須:うーん、たしかに、昔の日本人と今の中国人は似ているところも多いかもな。日本人のほうが恥を知っているだけマシだけどね(笑い)。

 でも、よくよく考えてみると、日本人の生活習慣は江戸時代からたいして変わっていないわけで、もともとマナーは良かったんだよ。それが、戦後一時的に崩れて、復元してきただけ。この点は中国と決定的に違うね。

 まあ、中国人のマナーが改善するには、今の中国経済のバブルが完全に崩壊して、金回りが悪くなってからじゃないと実現しないんじゃないかな。

 * * *
 そもそも、中国人には「マナー」という概念がないと話す高須院長。とはいえ、最近は富裕層のマナーはかなり改善してきたとのこと。今の日本経済にとって、中国人観光客によるインバウンド需要は重要なので、早いところ中国人には国際的な「マナー」をしっかり身につけてもらいたいものです。

【プロフィール】
高須克弥(たかすかつや):1945年愛知県生まれ。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。大学院在学中から海外へ(イタリアやドイツ)研修に行き、最新の美容外科技術を学ぶ。脂肪吸引手術をはじめ、世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。

昭和大学医学部形成外科学客員教授。医療法人社団福祉会高須病院理事長。高須クリニック院長。人脈は芸能界、財界、政界と多岐にわたり幅広い。金色有功章、紺綬褒章を受章。『ブスの壁』(新潮社、西原理恵子との共著)、『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)、『筋と義理を通せば人生はうまくいく』(宝島社)など。


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