夏の行楽シーズンは、少しでもお得に旅行したいもの。旅行会社とうまく交渉したのは主婦のE子さん(46才)。
「父の喜寿のお祝いに、家族で初めて海外旅行に行こうと旅行会社主催のツアーに申し込んだのですが、予約完了の連絡が期日を過ぎても来ない。問い合わせたところ、“すみません、忘れてました”と言うんです。
“私たちは一生に1度の旅行。楽しみにしてたのに悲しい気持ちになりました”と告げると、1件3000円ほどかかる、現地レストランの予約代行をタダでやってくれました。またホテルもエレベーターから離れた静かな場所で、バスタブつきの部屋にしてくれました。一言も“安くしてほしい”とは言っていないのですが、随分得しました(笑い)」
旅行代理店社員は、「ツアー料金を安くすることは難しい」と話す。交通費や宿代は定額で決まっているため、値引くことはできないのだ。
「ただ、こちらの不手際があった場合や、同じ内容の団体旅行で他社のほうが安いと見積もりを見せられた場合などに“プラスα”のサービスをつける場合が。食事にビールやケーキを差し入れることが多いです」(代理店社員)
旅先でお世話になるレンタカーも実は値切れる。主婦・Fさん(54才)が言う。
「レンタルするとき、その場で『私が知っている相場よりもかなり高いのですが…』と下手に出つつも具体的な数字や店名を出して聞いてみたら、まけてくれたんです」
車を眠らせておいて1円も入ってこないぐらいなら、いっそ値下げして使ってもらったほうがいいという考えが根底にあるため、直接交渉すれば値切れることがあるのだ。また、交渉する場合は「中堅社員」を狙うと吉。
「若手は自分で判断できないし、管理職クラスになると、会社の利益を第一に考えて断る場合が多い。中堅社員なら、数字も欲しいし経験もあるので、検討しやすいです」(前出。旅行代理店社員)
「中堅社員」を狙うのはスーパーでも一緒。
「パートやアルバイトだと、責任者に確認に行かなければならないから、忙しいと断ってしまう場合もありますが、売り場の責任者に聞いてもらえば、『いいですよ』とあっさり値引くことがある。個別の値引きに対応するのは難しいですが、タイムセールで値引きシールを貼っている店員に『これにも貼って』と交渉することは可能です」(スーパー関係者)
※女性セブン2016年8月4日号