お膝元・阪神尼崎駅前の「尼崎中央三丁目商店街」では例年、開幕と同時に「優勝セールマジック143」を点灯させることで知られる。最下位に沈んでいた7月26日に行ってみると、「マジック50」の看板が掲げられていた。
阪神が勝った翌日は残り試合数を“点灯”させ、負けた日は減らさない。たとえば5連敗した後に勝つと、6つ一気に減らす方式(?)なのだそうだ。
「金本監督になって、春先は負けてもワクワク感があった。商店街を歩いているお客さんの中にも、六甲おろしが聞こえてくると口ずさむ人がいた。最下位の今は誰も反応しない。もうすぐ広島に(本物の)マジックがつきますから、ここの“マジック”も消える。残念セールへ一直線ですねぇ」(商店街の寺井利一理事長)
阪神ファンで知られる作家の高橋三千綱氏は、なかばあきらめ顔でこういう。
「金本監督もこうなったら腹を決めて、元気なヤツだけを使って、ぶつくさいうヤツは外す。それで選手間にストレスを溜めないようにする。もはや思い切って来年のために今年を捨てるという考え方もあるんじゃないでしょうか」
※週刊ポスト2016年8月12日号