一方、予約サイトのメリットは、様々なホテル予約のポイント積算が合算されることはもちろんであるが、ホテルを一覧で比較対照できる利便性や、利用者の忌憚なき口コミが見られるといったことで利用者の心を掴んでいる。
もちろん、予約サイト間の競争も熾烈を極めている。「最低価格保証」を謳い、他のサイトより高かったら差額を返金することを大々的に謳うサイトもある。だが、差額返金システムの詳細を確認してみると、返金というお金にかかわることだけに、特に旅行慣れしていない利用者には手続きは煩雑だろうと思料される内容だ。
また、同一ホテル・同室客室でも予約サイトによって料金差があることは有名。そこで様々な予約サイトの料金を一覧で比較できる「比較サイト」が人気でテレビのコマーシャルでもよく見かけるが、常時変化する最近プランや料金が即時反映されないという利用者の声もある。
繁忙期でホテル予約が困難な場合に、予約サイトと公式サイト、いずれからの予約に分があるのかといえば、直近の場合は公式サイトで空室を見つけられることが多い。確かに直近のキャンセルが出た場合、「予約サイトへ卸さずとも自社サイトへの反映で予約が入る」とホテル関係者は言う。さらには「自社サイトへ反映するまでもなく電話で予約が入る」とも。
2015年は5連休だったシルバーウィークも、2016年は3連休で多少ハードルは低くなったとはいえやはり人気ホテルの予約は難しい。ダメもとで直近のキャンセル狙いをしてみるのもいいかもしれない。シルバーウィークのような繁忙期の場合はその直前、または最終日は激安にラクラク予約できることは定石だ。
予約サイトVS公式サイト。おトク感やベネフィットはもちろん、予約のタイミングや旅のスタイルで賢く使い分けたいものだ。