プロ野球界には、常識を覆すようなフォームで活躍する選手が定期的に現れる。1990年代以降に活躍した“変態フォーム”の投手を振り返る。
【トルネード投法】野茂英雄(1990年~94年 近鉄)78勝46敗1S 防御率3.15(以下同)
高校時代から上体を捻って投げており、当時は「つむじ風投法」と呼ばれた。大リーグで2度のノーヒットノーランを達成。
【ガチョーン投法】多田野数人(2008~14年 日本ハム)18勝20敗 4.43
大きく振り被ってコンパクトに投げる様が、谷啓のギャグに似ていることから命名。超スローボールの「ただのボール」も有名。
【バンザイ投法】浜田智博(2015年~ 中日)0勝0敗 40.50
テークバックが小さく、両手を上げた状態で投げるため、球の出所が見えにくい。中学時代に考案したという。
【ノールック投法】岡島秀樹(1994~2015年 巨人、日ハムほか)38勝40敗50S 3.19
様々なコーチによる矯正、修正も効果がなかったというが、課題の制球力は年々改善され、メジャーでも活躍。
【あっち向いてホイ投法】吉崎勝(2000~09年 日ハム、楽天)9勝10敗 4.77
足を上げた時に完全に顔を後ろに向けてから投げる投法で、「首だけトルネード」とも呼ばれている。
※週刊ポスト2016年9月16・23日号