一方、日ハムでは、いち早く栗山英樹監督の続投が発表された。
「ソフトバンク独走に待ったをかけた怒濤の追い上げは、栗山監督でなければできなかったこと。これで優勝すれば歴史的なシーズンになりますよ」
根っからのファイターズファン・えのきどいちろう氏は、興奮を隠さない。
「栗山監督でなければ大谷(翔平)選手の二刀流はなかった。夢のあることが好きな人なんですね。こうなったら今年は、日本シリーズで大谷選手を見たい。それを実現させるのが、大谷という天才を預かったチーム、監督の責任だと思いますよ」
絶賛されるのは25年ぶりの優勝が目前に迫る広島の緒方孝市監督も同様。カープ芸人のザ・ギース尾関高文氏は、不満はないと断言。
「今年の緒方監督で心配したのは、“勝ち続けるとパンツを履き替えない”というゲン担ぎだけ。11連勝した時はどうしたんだろうと気になって仕方がない」
カープファンの漫画家・弘兼憲史氏も、深く頷いて緒方監督の手腕を評価する。
「管理野球をやれば強くはなるでしょうが、2~3年でギクシャクしてチームが崩壊する。今の広島のように選手の自主性で勝つチームは、長期間維持できる。そういう意味では、緒方監督は長期政権になるんじゃないでしょうか」
シーズンはいよいよ最終盤へ向かって白熱。監督たちの去就も、風雲急を告げる時期にさしかかった。
※週刊ポスト2016年9月16・23日号