「オーストラリア限定のガルーラは数多くの出現情報がネットに集まっていたので、迷わずシドニーに決めました。やはり都会のほうがポケモンが出やすいのは海外でも同じですね。9月6日から3日間滞在しましたが、シドニーは街全体が『ポケモンGO』で盛り上がっていて、みんな楽しそうなんですよ。ずっと欲しかったガルーラも14匹も捕まえることができて、いい思い出ばかりです」
それから約1週間後、再びキングリーマスクがスポンサーとなり、ヨーロッパ行きが確定する。しかしバリヤードの出現情報は極端に少なく、カブキンさんは行き先をロンドンにするかパリにするかでギリギリまで迷いに迷った。
「パリもロンドンも出現場所の特定ができませんでしたが、観光客ではなく現地のトレーナーが情報を上げていたロンドンに決めました」
9月25日に出発し、滞在期間は5日間と決まっていた。しかしロンドンでのバリヤード探しは困難を極め、丸3日間を棒に振ることになる。
「現地にいる日本人のかたが『○○あたりに出ましたよ』と教えてくれたのですが、巣があるわけではないから同じところに出るとは限らないんです。1日10時間以上は歩きましたね。かなり気持ちが焦りはじめた4日目、川沿いの住宅街で、やっとバリヤードを見つけたんです。無事に捕まえられたときは『これで日本に帰れる』とホッとしました」
世界でも珍しい145種類コンプリートを達成したカブキンさんに今後の目標を聞くと、「アフリカです」と意外な返事が。
「噂ですが、10月4日に『ポケモンGO』が配信されたばかりのアフリカで、メタモンが発見されたらしいんです。もし本当なら行くしかないと思っています。ぼくにとって『ポケモンGO』は心身を鍛える修行ですから」
まだまだポケモンを探す旅は続きそうだ。
※女性セブン2016年10月27日号