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2016.10.16 15:59  週刊ポスト

米名門大が研究 最も気持ちいい「タッチ」は毎秒3~10cm

 どう触れれば女性はより感じてくれるのか──その問いに、科学的な視点から答えを出そうとする試みが進んでいる。

 神経科学者で米ジョンズ・ホプキンス大学医学部教授のデイヴィッド・J・リンデン氏は、9月に翻訳版が発売された著書『触れることの科学』(河出書房新社)のなかで、最も気持ちのいい“愛撫の速度”について大マジメに研究を重ねている。

〈皮膚には種類の異なるセンサーがあり、それぞれが触覚の中でも異なる種類の情報を抽出できるようになっている〉(前掲書より、以下同)

 とリンデン氏は指摘する。触られたときに反応するセンサーの違いによって、どう感じるかが変わってくるということだ。

 その中で、「C触覚線維」と呼ばれる神経にリンデン氏は注目する。それは、〈接触の感情的なトーン(お望みなら「雰囲気」と言ってもいい)を判別するために働く〉〈人と人との接触に特化した、いわば愛撫のセンサーなのである〉とリンデン氏はいう。

 問題はその愛撫のセンサーをどううまく働かせるかだ。それには、「スピード」が重要になってくる。

〈前腕や太腿を速度を変えて撫でる実験で、被験者が最も心地よいと報告した速度は、毎秒3~10cmの範囲だった。この範囲は、C触覚線維が最も強く活動する範囲と正確に一致している〉

 つまり、“ベストな愛撫”とは秒速3~10cmほどのスピードで動かすボディタッチであることが実証されたのだ。かなりゆっくりとした愛撫といえるだろう。

※週刊ポスト2016年10月28日号

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