リオ五輪の卓球女子団体の銅メダリストで先ごろ結婚した福原愛が「ジャン君から貰ったのでは?」とウワサされた懐かしのオープンハートのペンダントやイヤリングも売れているそうだが、もっとも話題なのは、ワイヤーブレスレットだろう。ちなみに愛ちゃんもこれを持っている。素材やダイヤの有無などによって価格は大きく異なるが、このブレスレットは女性のみならず、男性アイドルがよく着けていることから、また女性へと広がっていると聞く。
つまり、「不倫ドラマ」に全面協力したとしても、『ティファニー』は大成功だったというワケだ。
90年台前後の、いわゆるトレンディドラマでは、キャストが身に着けている服やアクセサリー、部屋に置いてある小物や家具、さらにはクルマなどに注目が集まり、よく売れたものである。それを見越して、メインキャスト全員に時計を提供していた海外のメーカーもあった。
だが、バブル崩壊後、ドラマから流行したモノといえば、せいぜい美容家電やマッサージ器などがいいところだった。
ブランド品は、中国人や韓国人のお金持ちが買いに来るモノ…となって久しいが、若い女性がハイブランドに全く興味がなくなったといったらそうではないのである。ファスト・ファッションの『GUオンライン』などでお目にかかる読者モデルやタレントの私物には、「一点豪華主義」とも言うべき、ハイブランドのバッグやアクセサリー込みのコーディネートが紹介されているものだ。
くしくも、武井咲→米倉涼子と、同じ「オスカープロモーション」所属の女優が主演するドラマでクローズアップされるハイブランド品の数々。モデル事務所から女優事務所へと華麗に変貌を遂げる同事務所と組むのは、ハイブランド側としても損はないハズだ。
連続ドラマとハイブランドのタッグ…、第一次ブランド世代の私としては、もっともっと見てみたい。