ライフ

愛猫に噛まれる原因は「なでる時間が長すぎ飽きた」か「ヘタ」

愛猫が急に噛む理由って?

 どんなにペットを可愛がっていても、なぜか噛まれてしまうこともある──。38才の公務員の女性から、こんなお悩みが届いた。

「1才の愛猫(♂)をなでている時、最初はゴロゴロ甘えていても、急に噛まれることがあります。怒らせるようなことは何もしていないのに、なぜ突然噛むのでしょうか?」(長野県・じゅんぺい、38才・公務員)

 そんなお悩みに、国際猫医学会ISFM所属、東京港区に猫専門動物病院「Tokyo Cat Specialists」を開院。主な著書に『ネコぺディア─猫のギモンを解決』(秀明出版会)がある、山本宗伸さんがお答えします。

 * * *
 それまで気持ちよさそうにのどを鳴らしていた猫が、突然カプリ。実はこれ、多くの猫に見られる行動で、獣医学では「愛撫誘発性攻撃行動」と呼ばれています。

◆猫をなでる時は指先でかくように

 原因は、なでる時間が長すぎて飽きられたか、なで方が下手かのどちらかです。最初は甘えに来た猫も、ある程度なでられると満足します。ですから、噛まれる前に、満足した時に出す、“猫のサイン”を見逃さないようにしましょう。そのサインは主に3つあります。

【1】しっぽを振る
 犬がしっぽを振るのはワクワクしている時ですが、猫がしっぽを振るのはイライラのサイン。

【2】押しつける力が弱くなる
 猫はなでられたい時、頭や顎を押しつけてきます。この力が弱くなると満足していることが多く、それ以上なでられると嫌がられます。

【3】耳を伏せる
 猫がイライラしている時の代表的なサインです。このサインが見られたらすぐになでるのをやめましょう。

 猫がなでられて喜ぶのは、毛づくろいの時、舌が届かない部分。つまり顎の下や耳の付け根などです。一方、なでられたくない部分は、しっぽや手足の先端、お腹などです。これらの部分をなでると、すぐに噛まれるので注意しましょう。

 また、犬のように手のひら全体を使ってゴシゴシなでるよりも、指先でかくように、こちょこちょとなでるほうが好まれます。

◆患部は洗浄・消毒し腫れたら病院へ

 万が一噛まれた場合は、患部を洗浄・消毒しましょう。「猫ひっかき病」や「パスツレラ感染症」など、猫から人に感染する病気もありますので、放っておかないこと。

「猫に噛まれた」と、動物病院に相談されるかたも多いのですが、獣医師は人のけがを治療してはいけないので、ご注意を。

 自分から甘えてきたのに、飽きたら噛みつくとはなんてマイペースなんだと誤解されますが、猫なりに噛む理由があり、サインも出してくれています。噛みつかれたからといって怒ると、さらに反撃してくる可能性が高いので、絶対に叱らないでください。

※女性セブン2016年11月24日号

関連キーワード

トピックス

《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
大阪桐蔭野球部・西谷浩一監督(時事通信フォト)
【甲子園歴代最多勝】西谷浩一監督率いる大阪桐蔭野球部「退部者」が極度に少ないワケ
NEWSポストセブン
がんの種類やステージなど詳細は明かされていない(時事通信フォト)
キャサリン妃、がん公表までに時間を要した背景に「3人の子供を悲しませたくない」という葛藤 ダイアナ妃早逝の過去も影響か
女性セブン
創作キャラのアユミを演じたのは、吉柳咲良(右。画像は公式インスタグラムより)
『ブギウギ』最後まで考察合戦 キーマンの“アユミ”のモデルは「美空ひばり」か「江利チエミ」か、複数の人物像がミックスされた理由
女性セブン
30年来の親友・ヒロミが語る木梨憲武「ノリちゃんはスターっていう自覚がない。そこは昔もいまも変わらない」
30年来の親友・ヒロミが語る木梨憲武「ノリちゃんはスターっていう自覚がない。そこは昔もいまも変わらない」
女性セブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
大谷翔平の通訳・水原一平氏以外にもメジャーリーグ周りでは過去に賭博関連の騒動も
M・ジョーダン、P・ローズ、琴光喜、バド桃田…アスリートはなぜ賭博にハマるのか 元巨人・笠原将生氏が語る「勝負事でしか得られない快楽を求めた」」
女性セブン
”令和の百恵ちゃん”とも呼ばれている河合優実
『不適切にもほどがある!』河合優実は「偏差値68」「父は医師」のエリート 喫煙シーンが自然すぎた理由
NEWSポストセブン
大谷翔平に責任論も噴出(写真/USA TODAY Sports/Aflo)
《会見後も止まらぬ米国内の“大谷責任論”》開幕当日に“急襲”したFBIの狙い、次々と記録を塗り替えるアジア人へのやっかみも
女性セブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン