芸能

ヒロミの勢い衰えず 松本人志、坂上忍いじりでらしさ発揮

再ブレイクから2年、いまだ勢いの衰えないヒロミ

 再ブレイクからおよそ2年。気づけばレギュラー、準レギュラー番組をいくつも抱える売れっ子に返り咲いているタレントのヒロミ(51)。自身がMCを務めた『美女たちの日曜日』(テレビ朝日系、2015年4月~6月)は、視聴率低迷のためわずか3か月で終了してしまったが、それでも勢いは衰えていない。テレビに求められ続けているのはなぜか。

 元テレビプロデューサーで上智大学教授(メディア論)の碓井広義さんは、その理由をこう語る。

「2年ほど前にヒロミさんと同じ番組に出たことがありますが、彼には他のタレントにはない不思議な余裕がありました。実業家としての経験がベースにあるからでしょうか、『俺は別にテレビに出なくても困らないけど頼まれたから出ている』くらいに見えました。

 ヒロミさんはファンが付いているわけでもないし、視聴者から求められているわけでもない。それでも重宝されているのは、番組構成上、ヒロミさんのような毒のある人が必要な場面があるからです。そういう人はたくさんは必要ないけれど、番組が予定調和にならないように何人かは欲しいのです」(碓井さん、以下「」内同)

『ワイドナショー』や『バイキング』(ともにフジテレビ系)などで時事ネタにも鋭く切り込んでいるが、ヒロミの大きな武器といえばやはり「大物いじり」だ。『ワイドナショー』では、松本人志に突っ込みを入れ、『バイキング』では暴走する坂上忍をいじりながらもブレーキをかける役回りを演じている。

「復帰してからも大物や人気者の間にうまく入っていると思います。ヒロミさんは昔から、大物芸能人に甘えながらからかうのが上手で、それが実績にもなっています。馴れ馴れしく近づいて揺さぶることは、昨日今日出てきた人にはできません。そこは30年のキャリアがモノを言っているのだと思います。

 大物タレントと一般タレントのパイプ役であり、上下を結ぶ中で笑いを取る芸風。各大物タレントには子分のようなタレントがいますが、ヒロミさんのように複数の大物の子分役ができる人はいません」

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