国内
2016.12.11 16:00 NEWSポストセブン
キュレーションサイトの記者 最底辺にピン留めされ続ける
ライターなんて日本語さえ書ければ誰でも始められる日本一安い商売である。そこで食べていけるかどうかは、取材する姿勢にかかっている。文章力が問われるのはもっとあとの話だ。
ライターの仕事で25年も生きて来られたのは、私の力ではなく私の取材に応じてくださった方々の力である。「カネになる文章の書き方」みたいなものを駆け出しの人が習っても、取材する姿勢がなければなんにもならない。ライターの良い文章とは、取材した相手の言葉に心が動かされて出てくるものだからである。
とはいっても紙の雑誌の凋落は止まらない。ライターがきちんと仕事をして、まともな対価を支払う編集部が閉じていく。代わりにパクリをする最下層ライターが登場し、一粒の汗もかかないで作られた「キュレーションサイト」なるものが我が世の春を謳歌する。時代の流れと人は言うが、ライターの首を絞めているのはライターである。
関連記事
トピックス

『珈琲いかがでしょう』の中村倫也は余人をもって代えがたい存在
NEWSポストセブン

パパ活女子は飽和状態 全体的な相場が下がり、値下げ交渉も活発に
週刊ポスト

ウイグル問題に沈黙する日本企業 “100倍返し”の報復を恐れている
週刊ポスト

夏目三久の実父は「ネット監視」の大物 娘への誹謗中傷もパトロール?
週刊ポスト

小室文書 天皇陛下に触れないのは「結婚をスムーズに進める」ためか
女性セブン

報じられない聖火リレーの真実 大音量のスポンサー車両がズラリ
週刊ポスト

小室文書 遺族年金不正受給疑惑など都合の悪いことは書かれていない
女性セブン

「目と鼻のない娘」が18才になり、母が感じたエンタメの可能性
NEWSポストセブン