フィッシングメールを受信したり、偽のサイトにアクセスしてしまっても、IDやパスワード、銀行口座などの番号をすぐに盗まれるわけではない。

 All Aboutウィルス対策・セキュリティソフトガイドの齋藤実さんはこう語る。

「フィッシングの目的は偽のサイトに誘導して、利用者自らの手で個人情報を入力させることです。仮に偽サイトにアクセスしてしまっても、個人情報を入力しなければ、慌てる必要はありません」

 まずはメールアドレスが正しいかどうかを確認したい。

「@マーク以降のアドレスが、フリーメールであれば、詐欺メールです」(齋藤さん、以下「」内同)

 また、メールに書いてあるアドレスのサイトが偽物でないかどうかがわからない場合は、再度、検索エンジンで、その企業の公式ホームページにアクセスし、正規のものと照らし合わせてみることだ。

 金融機関から送られてくるメールには必ず電子署名が入っている。

「電子署名は紙でいうと印章やサインのようなもの。メールの送り主が正真正銘、その銀行ですよ、と証明する印です。電子署名が入ってないメールは偽物と判断できます」

 ウイルス対策ソフトは危険なウイルスから守ってくれるので、インストールしておくのがベスト。

「ウイルス対策ソフトの中には偽サイトを検知してくれるものもあります。前出の“ファーミング”の場合、公式サイトを見ていると思っていたら、偽物だったというケースもあるのですが、ウイルス対策ソフトを入れておけば不正サイトにアクセスしても、画面に警告を出して、ブロックしてくれるので、ウイルス感染も未然に防げます」

 パソコンだけでなくスマホにもウイルス対策ソフトはインストールしておこう。

※女性セブン2017年2月2日号

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