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 症状を和らげるには、薬を賢く使うのも1つの手だ。

「症状によって、どの薬が効くかは変わります。なので、症状と重症度に合わせて上手に薬を使い分ければ、花粉が多い年であっても、5割から6割程度の患者さんが、日常生活の質を下げないまま、シーズンを乗り越えることができます」(大久保さん)

 ドラッグストアで市販薬を買うなら、まずは眠くなりにくいアレルギー性鼻炎薬がいいと、 医薬情報研究所エス・アイ・シーの医薬情報部門責任者で薬剤師の堀美智子さんは言う。

「そして、それでも強く出る症状があるなら、その症状に強い専門薬をプラスするのがいいでしょう」

 たとえば、目のかゆみなら点眼薬、鼻づまりがひどいなら点鼻薬をプラスするという具合だ。

「点鼻薬の場合は、日常的に使うなら血管収縮成分を含まないものを。即効性を期待するなら血管収縮成分が入ったものがおすすめ。ただし血管収縮成分が入った薬は、使いすぎると薬の効果が長く続かなくなり、肥厚性鼻炎になってしまうこともありますので注意してください」(堀さん)

 選び方、組み合わせ方に不安があれば、迷わず薬剤師など専門家に相談しよう。

「薬の効き方には個人差があるので“使ってみたけれど効かない”ということもあるでしょう。水のような鼻水が出やすい体質の人は、眠くなるタイプの薬がよく効くという人もいます。

 ベストなものを見つけるためにも、自分だけで判断せず、ぜひ薬剤師と相談して薬を選んでください」(堀さん)

 のみ始める時期は、症状がひどくなる前がいいという。花粉症を遠ざけるには、早め早めの対策が、とにかく大事だと専門家は口を揃えた。適した対処法を知って、この季節を乗り切ろう。

※女性セブン2017年2月9日号

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