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東京・浜松町、看板の灯りがつかない角打ちに客が集う理由

乾き物をつまみに、焼酎ハイボール。常連客に人気の酒だ


 家族気分の客が集まって酒盛りという雰囲気のなかで、やがて主人の原さんの話が誰からともなく始まった。

「お愛想はまず言わないですね。でも、飲み過ぎの客とか、騒ぎすぎる客、あと必要以上に長居し続ける客などには、ちゃんと様子を見て声をかけている。これって、我々のことを大事にしてくれているってことですよね、マスター?」(60代、造船業)

「つまみの缶詰を原価割れの値段で売っていて、客に言われるまで気づかなかったなんてこともやっちゃう人(笑い)。マスターも奥さん(よし子さん)も、とても細やかに我々のことを見ていてくれていて、気遣い、面倒見の良さにはいつも感激しているんです。だから、今ではすっかりうちの会社の第二会議室になっていますよ。終業時間はバラバラなのに、気がつくと、みんなここに集まっているんですから」(50代、旅行関連業)

「通って3年になるんですけど、店の看板に灯りがついているのを見たことがない。気になって聞いたら、最初は節電への協力で消したんだそうです。何年かたって点けようとしたら、どこをいじってもつかない。だからそのままにしているっていうのがマスターの答え。まあ、今じゃ、一つの名物になりましたけどね(笑い)」(40代、一般事務)

 こんな常連客が朗らかに飲んでいるのは、焼酎ハイボール。

「甘くなくてスッキリ飲めるのに、飲みごたえがある。たまらなくうまい酒だね。毎日飲みたいですよ」(前出、60代、造船業)

 滞在時間は30分から長くても2時間という常連客。彼らは帰るとき、必ず店の奥に足を向ける。

「分別の袋を用意していまして、ゴミや使った紙皿などの食器類は、皆さん自分で片付けてくれるんですよ」と、原さんは、最後まで冷静に語っていた。しかし、そう語りながら常連客を見つめる眼差しはいつも温かだ。

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