芸能

地下アイドルのワンマンライブ、ファンが緊張する理由

前回、5年前の姫乃たまワンマンライブ

 アイドルやその運営のTwitterアカウントには、たびたび名前のあとに「@●月●日ワンマン」などと言葉が加えられて告知されていることがあります。アイドルが複数、出演するイベントライブは毎日のようにどこかで行われていますが、ライブハウスやホールを借り切って「ワンマン」で行われるステージは、集客が難しいとも言われています。地下アイドルでライターの姫乃たまさんが、自身の体験から、ワンマンライブに込める思いや、初めて体験するお客さんに向けて、その楽しみ方を伝えます。

 * * *
 私は地下アイドルをしていて、現在、2月7日にワンマンライブを控えています。会場は渋谷にあるWWWという400~500人規模のライブハウスです。しかし私は、いつもこの規模の会場でばかりライブをしているわけではありません。普段はだいたいWWWの半分くらいの会場に、よく出演しています。

 そもそも、単独公演が基本のメジャーなアイドルに対して、地下アイドルのライブには通常、複数の出演者がいます。私も普段は共演者がいる中でライブをしていますが、ワンマンライブは自分だけで、いつもよりも広い客席を埋めなければいけません。地下アイドルにとってワンマンライブは、長時間ひとりで舞台に立つ、数少ない機会です。そして、歌やダンスの技術力だけでなく、集客力による人気や、世間的な注目度も試される一大イベントなのです。

 普段のライブでは、予約漏れによるトラブルを防止するために、受付で「姫乃たまの元彼です」と言うと誰でも前売り料金で入場できるようにしているのですが(ちゃんと予約してくれた人に申し訳ないので、少し恥ずかしい合い言葉にしています)、ワンマンライブはイープラスチケットのほかに、きちんと手売りチケットも用意しました。

 チケットは普段のライブで、物販の時に販売していましたが、ライブに行くのは敷居が高いと思っている方にも届くように、ドサ回りツアーと称して、1日で8カ所のレコード屋と居酒屋でライブをしてチケットを手売りしました。全箇所に着いてきて応援してくれた熱心なファンもいました。

 ワンマンライブの前は集客に気を取られがちですが、最も大事なのは当日のパフォーマンスです。私は新しいアルバムをリリースしたばかりだったので、振付師の先生を招いて、ファンの人の意見を汲みながら振付をつくるイベントを数回に渡って開催しました。新しく振付を作る会なので、練習は個人でしています。

 また、前回のワンマンライブの時は、万全に準備して気合いを入れて会場に行ったのですが、ライブハウスのスタッフさんと温度差を感じてしまったので、今回は普段からお世話になっている音響さんや照明さん、映像のスタッフさんに仕事を依頼しました。普段のライブでは自分でやっているヘアメイクも、プロの方にお願いしています。

 普段の地下アイドルのライブは、出演者の人数が多いので、それぞれの持ち時間が短く、代わりに終演後、長めの物販時間が設けられています。メジャーなアイドルや、他ジャンルのミュージシャンを応援してきた人は、ライブが20分で、物販が1時間という地下アイドルのライブにカルチャーショックを受けたと言います。

 しかし、物販で会話をする時間が長い分、ファンとの結びつきが強いのも地下アイドルの特徴です。

トピックス

NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
カラオケ大会を開催した中条きよし・維新参院議員
中条きよし・維新参院議員 芸能活動引退のはずが「カラオケ大会」で“おひねり営業”の現場
NEWSポストセブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
襲撃翌日には、大分で参院補選の応援演説に立った(時事通信フォト)
「犯人は黙秘」「動機は不明」の岸田首相襲撃テロから1年 各県警に「専門部署」新設、警備強化で「選挙演説のスキ」は埋められるのか
NEWSポストセブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン