冬は免疫力が低下しやすい季節。風邪がなかなか治らないなんていう場合は、免疫力低下が原因となっているかもしれない。
だからこそ生活習慣を整えるなどして、免疫力低下を抑えることが重要だが、とくに免疫力を上げる鍵を握るのは、“体温”だと医師の今津嘉宏さんは言う。
「免疫細胞がもっとも活発に働く温度は、皮膚体温が36.5℃。体温が1℃下がると、免疫力は約30%も低下してしまいます。体を冷やさないことが何より大切なんですよ」
特に女性は手や足の指先など体の末端が冷えがちだが、温めるべきは体の要である体幹部分。お腹や背中を温めた方が、温まった血液が体の隅々まで行きわたり、全体の体温は上がりやすい。また、免疫力が低下した時に今津さんはスポーツドリンクを温めて飲むという。
「体温が1℃上がると免疫力は5倍にもなるといわれています。体を温めると血管が拡張して血行がよくなり、白血球が活性化します。スポーツドリンクは水分だけでなく、電解質や糖分などの栄養素も一緒に補給できるので、免疫力が低下した風邪のひき始めや治りかけにおすすめです」
※女性セブン2017年2月23日号