ライフ

「いつもマスク」の生活でうつ病を引き起こす恐れあり

日本のマスク偏愛は外国人にとって理解不能?

「スッピンだから」「吹き出物を隠すため」「口臭が気になるから」…そんな何気ない理由でマスクを耳に引っかけたことのある人は少なくないはず。だけど、頼りすぎると依存して、思わぬ「落とし穴」にはまることに──。

 寒風吹きすさび、目下インフルエンザが大流行中。街でも電車でも、学校でもオフィスでも、屋内外を問わず目に付くのはマスク姿ばかり。15年前にはそんな光景はなかったはずだが…。『[だてマスク]依存症』(扶桑社新書)の著者の菊本裕三さんが指摘する。

「それまで家庭用マスクはガーゼでしたが、2003年頃から不織布が使われ、性能も使い勝手も飛躍的にアップ。新型インフルエンザが大流行した2009年にはドラッグストアの店頭からマスクが消えるほど、爆発的に普及しました。それ以降、感染予防という本来の目的ではなく、『だてマスク』として使われるケースも多くなりました。中高生の若者だけでなく、社会人や年配者にも増えているんです」

 マスクユーザーの約半数が感染予防以外の目的で使っているという調査(2015年12月)もある。冒頭のような「スッピン隠し」は最も多い例だが、最近では「口元を隠せば目ヂカラが強調できる」「小顔効果がある」などの“美的効果”を狙う「だてマスク」もある。

 日本人のそうしたマスク偏愛は外国人には理解しがたいようだ。「アメリカで日常的にマスクをつけるのはマイケル・ジャクソンだけ」(アメリカ人)、「電車でつけている人がいたら重病人かと思って誰も近づかない」(ドイツ人)、「整形後なのかなと思う」(韓国人)という声を聞けば、日本の状況が世界でいかに珍しいかがわかるだろう。

 精神科医の片田珠美さんはこう警鐘を鳴らす。

関連記事

トピックス

STAP細胞騒動から10年
【全文公開】STAP細胞騒動の小保方晴子さん、昨年ひそかに結婚していた お相手は同い年の「最大の理解者」
女性セブン
水原一平容疑者は現在どこにいるのだろうか(時事通信フォト)
大谷翔平に“口裏合わせ”懇願で水原一平容疑者への同情論は消滅 それでもくすぶるネットの「大谷批判」の根拠
NEWSポストセブン
大久保佳代子 都内一等地に1億5000万円近くのマンション購入、同居相手は誰か 本人は「50才になってからモテてる」と実感
大久保佳代子 都内一等地に1億5000万円近くのマンション購入、同居相手は誰か 本人は「50才になってからモテてる」と実感
女性セブン
宗田理先生
《『ぼくらの七日間戦争』宗田理さん95歳死去》10日前、最期のインタビューで語っていたこと「戦争反対」の信念
NEWSポストセブン
焼損遺体遺棄を受けて、栃木県警の捜査一課が捜査を進めている
「両手には結束バンド、顔には粘着テープが……」「電波も届かない山奥」栃木県・全身焼損死体遺棄 第一発見者は「マネキンのようなものが燃えている」
NEWSポストセブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
ムキムキボディを披露した藤澤五月(Xより)
《ムキムキ筋肉美に思わぬ誤算》グラビア依頼殺到のロコ・ソラーレ藤澤五月選手「すべてお断り」の決断背景
NEWSポストセブン
(写真/時事通信フォト)
大谷翔平はプライベートな通信記録まで捜査当局に調べられたか 水原一平容疑者の“あまりにも罪深い”裏切り行為
NEWSポストセブン
逮捕された十枝内容疑者
《青森県七戸町で死体遺棄》愛車は「赤いチェイサー」逮捕の運送会社代表、親戚で愛人関係にある女性らと元従業員を……近隣住民が感じた「殺意」
NEWSポストセブン
大谷翔平を待ち受ける試練(Getty Images)
【全文公開】大谷翔平、ハワイで計画する25億円リゾート別荘は“規格外” 不動産売買を目的とした会社「デコピン社」の役員欄には真美子さんの名前なし
女性セブン
眞子さんと小室氏の今後は(写真は3月、22時を回る頃の2人)
小室圭さん・眞子さん夫妻、新居は“1LDK・40平米”の慎ましさ かつて暮らした秋篠宮邸との激しいギャップ「周囲に相談して決めたとは思えない」の声
女性セブン
いなば食品の社長(時事通信フォト)
いなば食品の入社辞退者が明かした「お詫びの品」はツナ缶 会社は「ボロ家ハラスメント」報道に反論 “給料3万減った”は「事実誤認」 
NEWSポストセブン