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2017.03.04 07:00  週刊ポスト

福島第一原発事故から6年、住民帰還の道は開けたが…

フレコンバッグを覆うシートの列が並ぶ(富岡町「帰宅困難区域」)

 東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所の事故から6年。帰還困難区域を除く「除染特別地域」に指定された福島県内の富岡町ほか8市町村の除染作業が完了し、3月末までに南相馬市と浪江町も除染を終了する。

「一定の範囲内を隈なく除染する『面的除染』は終了します。その後はモニタリングした結果に基づいて、よりきめ細かな除染を繰り返し行ないます」(復興庁福島復興局)

 除染がひとつの区切りを迎えたことで、住民の帰還の道が開けた。県内の避難指示区域は、避難指示が解除された「解除地区」、許可なく立ち入ることができる「避難指示解除準備区域」と「居住制限区域」、そして、立ち入り禁止の「帰還困難区域」の4つあるが、国は「帰還困難区域を除いた」区域の避難指示を来月までに解除するという。

 だが、現実の帰還は足取りが遅い。被災地を上空から俯瞰すると、その理由の一端が垣間見える。土壌や草木など除染で生じた放射性廃棄物を詰め込んだフレキシブルコンテナバッグ(通称フレコンバッグ)である。青や緑の遮水シートに覆われたフレコンバッグの仮置き場は、野球グラウンドはもちろん、住宅周辺まで使われる。

 震災前とは様変わりした人工的な風景を前に、帰還を諦める住民は少なくない。

●撮影・太田真三

※週刊ポスト2017年3月10日号

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