芸能

山口百恵や伊藤麻衣子が告白本で使ったとんでもない手法

吉田豪氏が過去の“名著”を語る

 タレント本収集家としても知られるプロインタビュアー・吉田豪氏の本棚には、芸能人暴露本全盛期といわれた1980年代の“名著”がたくさん並んでいる。女性アイドルもさかんに告白本を出版した1980年代、ある「告白ブーム」があったと吉田氏は指摘する。

 * * *
 今では考えにくいですが、1980年代は現役バリバリのアイドルが、単行本で衝撃の告白をするケースも少なくありませんでした。

 アイドル本で思い出深いのが伊藤麻衣子さんがアイドル雑誌の『BOMB』編集部から出した『夢の時間割』(1983年・学習研究社刊)。グラビア誌に掲載されるためにはオーディションがあるが、初めから結果が決まっている、ということが書いてあるんです。当時19歳の現役アイドルがそれ言っていいのかよ?って(笑)。

 伊藤さん自らオープンにしてますが、25歳まで処女だったくらい男性に対してはウブで真面目な人。本の内容でセクシーな部分が弱いと気づいた彼女は、「初潮の日時」と「生理の周期」を発表するという、とんでもない手に出るんですよ。それを伝えられたファンはどうしたらいいんだっていう(笑)。

 彼女が考えるセクシャルな要素が初潮や生理周期だったようですが、じつはこの頃のアイドル本のトレンドでもありました。

 当時、山口百恵さんが人気絶頂で引退する間近に出した自叙伝『蒼い時』(1980年・集英社刊)に、初潮の記録が書いてあるんです。

〈一瞬、下腹部にチクッとさされたような痛みを感じた。次の瞬間、身内の熱が固まってころがり落ちた(中略)両の足の間に小さな朱色を発見した私は、すぐに母に告げた。母は、淡々と、それでも嬉しそうに笑って、「お赤飯たかなきゃね」と囁いた〉

 これがきっかけで、「あのスターが初潮を書いたんだから、お前もやれよ」とスタッフが説得しやすかったんでしょうね。百恵さんは言うだけ言って引退しましたけど。

※週刊ポスト2017年3月24・31日号

トピックス

結婚生活に終わりを告げた羽生結弦(SNSより)
【全文公開】羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんが地元ローカル番組に生出演 “結婚していた3か間”については口を閉ざすも、再出演は快諾
女性セブン
「二時間だけのバカンス」のMV監督は椎名のパートナー
「ヒカルちゃん、ずりぃよ」宇多田ヒカルと椎名林檎がテレビ初共演 同期デビューでプライベートでも深いつきあいの歌姫2人の交友録
女性セブン
NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
《重い病気を持った子を授かった夫婦の軌跡》医師は「助からないので、治療はしない」と絶望的な言葉、それでも夫婦は諦めなかった
《重い病気を持った子を授かった夫婦の軌跡》医師は「助からないので、治療はしない」と絶望的な言葉、それでも夫婦は諦めなかった
女性セブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン