ライフ

大ヒットの『うんこ漢字ドリル』 3018の例文作成で大苦労

3万6000部の大ヒットに(うんこ漢字ドリル)

〈ついに探していたうんこを見つけて、興奮した〉
〈かれは、自分のうんこのことを『相棒』と呼ぶ〉

「うんこ」という単語が並ぶこの短文。実は小学生が漢字の読み書きを練習する“教材”の例文だ。その名も『うんこ漢字ドリル』──。

 冒頭の例文は傍線部の読みを答える6年生向けの問題だ。ドリルは1~6年生用の6種類があり、全ての例文に「うんこ」が入っている。3月24日発行で、シリーズ合計で初版3万6000部。1年生向けが一番多く8500部だという。

 書きを練習する問題もある。例えば、「退」の字なら、〈うんこをもらした政治家が現役を□いた〉(5年生用・□にはルビで「しりぞ」)といった具合だ。

〈木にのぼってうんこをする〉(1年生用・「木」の読み方を解答する)、〈□速百メートルのすごいスピードで飛ぶうんこ〉(3年生用・□にはルビで「びょう」)など現実離れした例文が目立つものの、表紙には〈新学習指導要領対応〉の文字。制作側は大真面目のようだ。発行元である文響社の山本周嗣・社長が語る。

「このドリルの企画が最初に持ち上がったのは、もう2年も前のことです。試行錯誤の末に、今回の発売にこぎつけました。漢字を覚えるにはとにかく繰り返し書くこと。だからこそ、子供たちが好む『うんこ』という言葉を使い、楽しみながら取り組めるものにした」

 とはいえ、やはり「うんこ」という言葉に保護者が拒否反応を示す懸念があったので、3つの学習塾に依頼して実際に子供たちに使ってもらい、子供や親の反応の調査までしたという。

関連キーワード

関連記事

トピックス

《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
大阪桐蔭野球部・西谷浩一監督(時事通信フォト)
【甲子園歴代最多勝】西谷浩一監督率いる大阪桐蔭野球部「退部者」が極度に少ないワケ
NEWSポストセブン
がんの種類やステージなど詳細は明かされていない(時事通信フォト)
キャサリン妃、がん公表までに時間を要した背景に「3人の子供を悲しませたくない」という葛藤 ダイアナ妃早逝の過去も影響か
女性セブン
創作キャラのアユミを演じたのは、吉柳咲良(右。画像は公式インスタグラムより)
『ブギウギ』最後まで考察合戦 キーマンの“アユミ”のモデルは「美空ひばり」か「江利チエミ」か、複数の人物像がミックスされた理由
女性セブン
30年来の親友・ヒロミが語る木梨憲武「ノリちゃんはスターっていう自覚がない。そこは昔もいまも変わらない」
30年来の親友・ヒロミが語る木梨憲武「ノリちゃんはスターっていう自覚がない。そこは昔もいまも変わらない」
女性セブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
大谷翔平の通訳・水原一平氏以外にもメジャーリーグ周りでは過去に賭博関連の騒動も
M・ジョーダン、P・ローズ、琴光喜、バド桃田…アスリートはなぜ賭博にハマるのか 元巨人・笠原将生氏が語る「勝負事でしか得られない快楽を求めた」」
女性セブン
”令和の百恵ちゃん”とも呼ばれている河合優実
『不適切にもほどがある!』河合優実は「偏差値68」「父は医師」のエリート 喫煙シーンが自然すぎた理由
NEWSポストセブン
大谷翔平に責任論も噴出(写真/USA TODAY Sports/Aflo)
《会見後も止まらぬ米国内の“大谷責任論”》開幕当日に“急襲”したFBIの狙い、次々と記録を塗り替えるアジア人へのやっかみも
女性セブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン