「グランはボリューミーとはいっても、バーガーキングの『ワッパー』のような満足感があるわけではなく、お腹を減らせた男性ビジネスマンの1食では物足りないはず。むしろ、ヘルシー志向の働く女性に多く支持されるでしょう。
スタバやタリーズといったカフェや、最近ではコンビニのイートインスペースでも、昼休みや仕事帰りにコーヒー片手に具材豊富なサンドイッチなどを食べる女性の姿をよく見ます。そう考えると、マックも働く女性がふらりと立ち寄る気軽なカフェに変わっていく可能性はあります。
もうハンバーガー業界は、かつてのようなファストフード全盛期の勢いは望めず、1個100円のハンバーガーを売りに絶対的な存在を誇れる時代でもありません。マックは今後グランのような『グルメバーガー』で、従来の顧客とは違う層も増やしていく戦略なのかもしれません」
確かにカサノバ社長は就任以降、働く女性やママ目線を大事に品質問題や商品開発に取り組んできた。また、550店以上の店舗デザインを刷新し、“オシャレマック”化を加速させている。
外資系高級バーガーの進出も目覚ましい昨今、果たして新生マクドナルドはどんなブランドイメージを確立していくのだろうか。