春のこの時期、新たな仕事に就いた方も少なくないだろう。風水建築デザイナーの直居由美里さんに仕事運の上げ方について聞いた。
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新年度が始まり、新しい仕事を始めたかたも多いことでしょう。慣れない職場でうまくいかないことがあるなら、家の中心から見て東を整えてください。
風水では、方位は時刻や季節とつながっています。東は日の出、すなわち朝を司り、季節は春です。朝や春は、陽の気が伸びます。東を整えると、スタートダッシュ、チャレンジ精神、企画力など前向きなエネルギーが湧いてきます。
毎朝、仕事に出かけるのが憂鬱で、やるべき仕事を先延ばししてばかりの人は、東が乱れていることが多いのです。
たとえば東にトイレがあり、掃除を怠っている場合。汚れたトイレから邪気が発生し、仕事をがんばろうという意欲を阻害しているのです。あるいは、仕事は山積しているのに、何から手をつけていいのかわからない状態の人は、東の押し入れやクローゼットの中がぎゅうぎゅう詰めになって、何が入っているのかわからない状態になっているのかもしれません。
テレビやオーディオなど音が出るものを東に置くと、エネルギーが活性化します。東に玄関があるなら、ドアベルをつけるのもいいでしょう。有益な情報が入ってきて、ますます仕事運が発展します。
東がスタートダッシュの方位なのに対し、北西はしっかりと地位を固め、成果を出す方位です。北西が象徴する時刻は夜。一日の仕事を振り返り、明日からの戦略を練る時間です。そして季節は晩秋。秋の収穫を集計し、利益を確定します。
東が新入社員なら北西は管理職。そして、北西は一家の主の方位でもあります。家相では北西に欠けがあると、夫が病気になったり、単身赴任するとされています。
北西に主寝室や書斎があると、上司やクライアントに恵まれ、社内でとんとん拍子に出世します。また、仕事用のパソコンを北西に置くと、仕事のクオリティーが上がります。間取り的に難しい場合は、仕事用のスーツや通勤かばんを北西に置くだけでも、効果があります。