芸能

非モテドラマ主演の美男美女、藤原竜也と桐谷美玲の明暗

番組公式HPより

 これは興味深い対比、といえそうだ。ドラマウォッチを続ける作家で五感生活研究所代表の山下柚実氏が指摘する。

 * * *
 春の新ドラマが続々とスタート。中でも気になる作品が『リバース』(TBS系金曜夜10時)。「イヤミス」-イヤな気分になるミステリーを書かせたらピカ一の、湊かなえ原作のドラマです。

 主人公のサラリーマン・深瀬和久(藤原竜也)は、真面目で不器用な男。10年前に失った唯一無二の親友・広沢由樹(小池徹平)の事故死を、今も忘れることができない。ことあるごとに時間をリバース(遡)していくうちに、衝撃的な「秘密」が──。

 謎めいたストーリー、小気味良いテンポ。ゼミ仲間と過ごした「大学時代」と、サラリーマンの「今」。二つの時間の往復が、ドラマに緊張感を与えています。

 映像的な工夫も、面白い。「現在」から「過去」へと、まるで録画テープを巻き戻すように(今の言葉で早戻し?するように)映像も「逆回転」していく。随所に「リバース」というテーマにこだわった演出があって楽しめます。

 もう一つ、注目ポイントが。それは、「ダサい藤原竜也」の新境地。身長が高くスラッと爽やか、イケメンのイメージをまとう藤原さんが、今回意欲的に臨むのは、ダサ男。

「自分には価値がない」とコンプレックスを抱え、世渡り下手、あか抜けないファッション、その「ダサい感じ」が、ピタリと表されている。藤原竜也の「別の自分を見せたい」という役者根性と情熱が、ひしひしと伝わってくるようです。

 視聴者もそのダサさに、すぐさま好反応。「史上最高、ダサくてすごくいい」「めちゃくちゃかわいい」「ヘタなスキップがいい」と話題に。さて、藤原竜也はいったいどこまで変身するのか。今後の展開が楽しみです。

 実は、春ドラマの中に奇しくももう一つ、“変身系”が。それは『人は見た目が100パーセント』(フジテレビ系木曜夜10時)。こちらは主人公・城之内純を桐谷美玲が演じています。

 純は製紙会社の研究者で働くリケジョ。メガネに束ねた髪、作業服。男性にモテたことがなくガールズトークもメイクも苦手。女子力ゼロのネクラな人物。自信がなくて地味で不器用という主人公の性格は、『リバース』にぴたり通じるものが。

 純の会社は東京・丸の内の大手化粧品企業に買収され、都会のど真ん中でオシャレな化粧品メーカーの女子に囲まれ働くことになった。ダサい女子をどうやったら卒業できるのか、と悪戦苦闘する主人公……。

関連記事

トピックス

後任の官房長官として名前が上がっている小泉進次郎氏(時事通信フォト)
【裏金問題】「これで政治家は廃業か…」安倍チルドレン議員たちが戦々恐々 小泉進次郎・官房長官ならますます政治不信も
NEWSポストセブン
印象が変化した大谷翔平(写真/AFLO)
《10年総額1014億円でドジャース入り》大谷翔平、急激にぽっちゃり? これまでのオフでも太りがち、愛犬と帰国して恒例のジム通いか
女性セブン
平野紫耀、神宮寺勇太、岸優太 ハワイでお揃いジュエリー購入の“願掛け”、ハワイ事務所設立の動きも
平野紫耀、神宮寺勇太、岸優太 ハワイでお揃いジュエリー購入の“願掛け”、ハワイ事務所設立の動きも
女性セブン
小室圭さん眞子さんの元へ、佳代さん(右)が…
小室圭さん・眞子さん夫妻が豪邸にまもなく引っ越し 母・佳代さんは3年越し渡米へ向けて準備か
女性セブン
松本潤「大河」後に待ち受ける嵐の最終決戦「冬の陣」 結成25周年を前に水面下で繰り広げられる攻防戦
松本潤「大河」後に待ち受ける嵐の最終決戦「冬の陣」 結成25周年を前に水面下で繰り広げられる攻防戦
女性セブン
ボロボロ、フラフラと指摘された松野官房長官(時事通信フォト)
【裏金スキャンダルで一斉更迭へ】松野官房長官は「もうフラフラ」 岸田首相が自派閥ではなく安倍派から“女房役”を選んだ背景
NEWSポストセブン
『踊る大捜査線』続編、2月にクランクインか 難色示していた織田裕二は出演快諾、不仲説があった柳葉敏郎も共演へ
『踊る大捜査線』続編、2月にクランクインか 難色示していた織田裕二は出演快諾、不仲説があった柳葉敏郎も共演へ
女性セブン
息子は二宮和也(40才)の第2子と同級生の相葉雅紀
相葉雅紀「高級レストランで1才息子が号泣」の大ピンチ 周囲に頭を下げながら外に出て子をあやすファインプレー
女性セブン
財産分与が発生するのか(写真/AFLO)
羽生結弦、105日離婚の元妻が財産分与で推定2億円超を手にする可能性も 「婚姻期間の収入」が対象
女性セブン
注目の女性芸人・あぁ〜しらきさん
《男かな?女かな?でブレイク》「あぁ~しらき」貝殻ビキニのキャラ「いつテレビでできなくなるのか」の苦悩と「ネタが生まれた瞬間」
NEWSポストセブン
イケメンを“お持ち帰り”した王林
王林に初ロマンス カラオケバーで意気投合した男性歌手を“お持ち帰り”、グイグイ引っ張りホテルへ
女性セブン
「特定抗争指定暴力団」に指定されたことを示す標章を貼る捜査員ら(イメージ、時事通信フォト)
指定暴力団トップに次々と賠償命令!「組員の特殊詐欺はトップの責任」見て見ぬ振りできなくなった組がとる次の手段
NEWSポストセブン