ただ同時に、自信を失っている女性が増えている可能性もあります。最近は『逃げるは恥だが役に立つ』とか『東京タラレバ娘』とか、恋に不器用な女性たちを描いたドラマがヒットしていますが、それも無関係ではないでしょうね。
竹内:60才前後は子供ができるわけでもないので、行動と性欲の高まりをうまく説明できないんですが、精液には抗うつ作用があるという研究があるんですよ。気分がよくなる。コンドームをつけると精液の作用が働かないので関係ないのですが、60才前後の女性は子供ができないから、コンドームをつける必要はなく、おそらく生でセックスをするでしょう。そうすると精液に抗うつ作用があるので、非常に気持ちがよくなる。
もう1つ、精液は栄養源にもなる。コオロギやキリギリスは交尾のとき、オスが精包というパッケージをメスに渡すんですが、メスはその精包の一部を食べちゃうんです。非常に栄養に富んでるからと。自分の卵を受精させる部分を残しつつも食べてると。
同じようなことが人間でもいえて、セックスをすると女性ホルモンが分泌されます。60才前後になると女性ホルモンは激減しますが、若い男と恋愛すれば女性ホルモンが分泌され、血流がよくなり、楽しさ、うれしさもありますから、若返りの効果もあるといわれていますよね。
片田:60才前後になってもセックスに積極的な女性のことがニュースになると、そういう女性が増えてきたと思われがちですが、そういうわけではないですよね。