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2017.05.13 07:00  週刊ポスト

難治の「足底腱膜炎」には体外衝撃波を利用した治療が有効

足底腱膜炎の発症年齢は幅広い

 足底腱膜炎の発症年齢は幅広い。若い世代では、スポーツでの急激なダッシュで、腱が伸ばされることで起こったり、中年世代は営業や飲食店などの立ち仕事を継続することで発症することもある。最近増えているのが高齢者で、加齢による筋力低下のため、土踏まずのアーチが下がったり、重心が後ろにずれることで、かかとに圧が増加して足底腱膜炎を起こす。

 繰り返し圧がかかることで、腱膜に小さな断裂や炎症が繰り返され、次第に足底腱膜が紡錘形に膨れてきたり、かかとに小さなトゲのような骨ができることもある。船橋整形外科病院(千葉県船橋市)スポーツ医学センタースポーツ下肢部門の高橋謙二副部長に話を聞いた。

「歩いた際の痛みでも、翌日に治る程度のことはよくあると思いますが、足底腱膜炎では、かかとのある部分を押すと飛び上がるほどの痛みがあるのが特徴です。多くの場合、足のストレッチをして圧をかけないようにすることで回復します。また、インソールでかかとへの衝撃を避けたり、シップ薬などで治療すると回復する患者さんもいます」

 国内では、様々な治療を半年間行なっても回復しない難治性の症例に対し、2008年から体外衝撃波治療が開始され、2012年に保険承認された。

 体外衝撃波治療は、衝撃波が硬いものにあたるとパワーを発揮する性質を利用しており、尿路結石の破砕治療がよく知られている。足底腱膜炎に使用するのは、結石治療の3割から4割程度に出力を制御した整形外科用の治療器で、原理は結石治療と同じだ。

 足底腱膜炎は、炎症と修復を繰り返すことで、腱が厚く硬くなり瘢痕(はんこん)化する。修復時に新生された血管や神経線維が瘢痕化した病変部に過剰に入りこんでいて、これが激しい痛みの要因となる。さらに過剰に分泌された痛みを伝える神経伝達物質(タンパク質)が、正常な細胞による修復を妨げているといわれている。

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