美都のへたくそな嘘と不倫に気づきながらも、会社の同僚には妻の良さを恥ずかしげもなくぺらぺら語り、義母には、「ぼくがみっちゃん(美都)をつかまえたんです。“運命”だ!って」と言ってのける。
そんな、妻が好きすぎる夫は、ドラマだけの話ではない。木村早紀さん(仮名・36才・神奈川)はドラマを見て涼太に夫を重ねた。
「うちの夫も、ところかまわず、私のことを『好きだ』『早紀がいないと生きていけない』とか言いまくるんです。交際から数えたら、もう10年以上一緒にいるのに、ホント、気持ち悪い(苦笑)。ご飯を食べる時も『早紀の好きなモノでいいよ』。オフの日も『早紀の行きたいところに行こう』。あまりにイライラしたことがあって、『あなたの意思はないの?』と聞いたら、『早紀のしたいことがおれのしたいこと』ってサラリと言われ、あきれちゃった。
まぁ、そんなところが涼太に似てるなぁ、と思って、『あなそれ』をすすめたら、夫はめっちゃ涼太に共感してました(苦笑)。毎週オンタイムで見てますよ(笑い)」
内藤美月さん(仮名・52才・東京)は、家でも外でも24時間ずっと監視されているみたいで息苦しさを感じている。
「自営業の夫は時間の融通がきくので、私が映画やショッピング、友達とランチへ行く時に車で送ってくれるんです。『悪いからいいよ』と断っても、『いいよ、いいよ』って。みんなは『やさしい旦那さんでうらやましい!』って言うんですが、私が外で用事をしている間に夫はじっと私の帰りを待ってるんですよね…」
妻好き夫は芸能界にも。FUJIWARAの原西孝幸(46才)も妻大好き芸人として有名な1人。結婚15年になるものの、原西家では、廊下で待ち構えていた妻が原西に抱きつき、それを見ていた娘2人も飛びついてきて4人でハグし合いながらぐるぐるはしゃぐ、親密な“儀式”があるのだとか。
「妻がいるから家に帰るのが楽しい。それを素直に話しているだけなんで、世間の“妻好き”もそうなんやと思ってます。よく芸人がテレビで『家に帰りたない』とか言うけどほんまかなって。それなら離婚しません? 9割が嘘ついてるんじゃないかなって。
でもね、人って、幸せ話より不幸話の方が好きじゃないですか。『めっちゃ嫁が好きやねんけど』より、『別れるかもしれへん、聞いてくれる?』の方が食いつく。だから、悪いのは社会なんやと思います(笑い)」
※女性セブン2017年5月25日号