今は時代が変わってインフラが整い、議員が地元に帰っても『票が欲しいんだろう』と見られてしまう。その点、今の政治家は難しいが、だからといって地元が困っていることがないはずがない。それを探すのが政治家の仕事です。国民の真のニーズを汲み取っていれば、総理がワンマンのような力を持って政治を進めても、『あなたの政策は間違っている。国民の求める政策と違う』と堂々と反論できる。
実際、昔はワンマンの吉田茂にも、角さんにも平気で批判があがった。いまはそんな声が自民党からは聞こえないし、野党は議員がいないも同然になってしまった。国民の声を汲み取る政治家がいなくなったからだ。だから二階は自民党の議員にもっと地元を回れと言っている」
田中政治の復活は「総理に物言える」政治家養成につながる。
※週刊ポスト2017年5月26日号