プログラミングができるということは、画家が絵を描いたり作曲家が音楽を書いたりするのと同じく、頭の中にある新しいシステムを現実に創り出していく能力なのである。だから、これからのサイバー社会においては、プログラミングができるかどうかが人生の分かれ道、と言っても過言ではないのである。
小学生時代から母国語のごとくプログラミングに習熟し、高校を卒業する頃には企業から仕事を頼まれるくらいのレベルになるのがベストだ。
ところが、安倍首相や文部科学省は「教育勅語」を教材として使用することを否定しないとする閣議決定を出したり、アナクロな道徳教育を強化したりしている。そんな時代錯誤なことに力を注ぐよりも、これからは日本語と、英語などの外国語、さらにプログラミング言語を加えた「トリリンガル」を目指す教育にシフトすべきである。
※週刊ポスト2017年6月2日号