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2017.05.24 17:00  マネーポストWEB

時間売るサービス「タイムチケット」写真撮影や美文字など

得意分野を活かしてお小遣い稼ぎ


 インバウンド観光客に向けて一般住宅を宿泊所に活用する民泊がヒートアップ中。身近なところではブランドバッグを使わない時だけ他人に貸す、レンタルサービスが流行。一時的に「シェア」する、新しいお小遣い稼ぎ術。今回は、あなたの「時間」をシェアする術をご紹介。

 ○月○日の10時からの30分間で英語を教える、というように、ウェブサービス『タイムチケット』では、特定の時間で自分のスキルを誰かに提供している。売られている“商品”は、ランチの同行から写真撮影までさまざまだ。

 この仕組みを生みだしたのが『グローバルウェイ』の山本大策さん。時間単位でスキルを売買したい人の仲介はできないかと、3年前に立ち上げた。この1年で取引されたチケットはのべ3500枚ほどで年々増えている。

「売り手は売り上げの10%以上を寄付するルールで、それがSNSで拡散されたのが、利用者が増えた一因です。寄付をしていることで買い手の警戒心が解け、シェアしやすくなるようです」(山本さん・以下同)

 チケット内容や値段設定は自由に変えられる。オプションを付けてニーズに合わせる人も多く、集客には対象を定めるのが重要だ。

「フリートークでも、子育ての経験を生かして“悩みを聞きます”など、的を絞った方が選ばれやすいですね」

 金銭面でのトラブルを防ぐため、予約成立とともにクレジットカード決済されるが、売り手への入金は取引の実施日から24時間後。当日トラブルがあった場合は、運営側への連絡で取引を停止できる。通報機能もあり、悪質なユーザーは退会処分にするなど安全管理も進んでいる。

 それでは具体的な例を見てみよう。

【チケット名】『Facebook用プロフィール撮影します。』
※基本料金:30分1万円

 チケットを約200枚売り、利用者の中でもトップクラスの売り上げを誇る写真家でボディーセラピストの水野由紀恵さん。家庭の事情で働く時間の融通が利かなくなり、カメラとマッサージの技術を生かし、3年前から『タイムチケット』を始めたという。

「以前は、思うように働けない環境にいらだつこともありました。でも今は、理想的なバランスで仕事ができています」(水野さん・以下同)

 その人のキャラクターを生かし、プロフィール用の顔写真の撮影をする。オプションメニュー(別料金)もあり、今回は「二子玉川の土手で撮影」と「撮影前のマッサージ」を追加できる。

『タイムチケット』で選挙のポスター撮影の依頼を受けた経験も。人柄が伝わるような写真を心がけたところ、依頼者は当選。感謝された。

「写真で魅力を引き出し、周りの人もそれに気づいてくれて、人生が変わる1枚になったら幸せです。3年目になり、自信もついたので、満足いただけない場合は返金する条件で値上げしました」

 自分に負荷をかけながらも、前進している。実際に水野さんの撮影したものは、やさしい人柄がにじみ出る写真に。カメラを持ち、モデルの方の趣味をさりげなくアピールできるような配慮も入っている。

 体験者はこう語る。「私自身も撮影のチケットを売っていて、利用者を増やす方法を学ぼうと申し込みました。撮られてみて、人気の秘密に納得です」

 続いて、こんなチケットも。

【チケット名】『あなたの字を美文字にします♪』
※基本料金:60分2000円

『タイムチケット』を始めて半年程度で、初めて自分のチケットを売ったという看護師の三浦雅代さん。占いのチケットを買ったことをきっかけに、オフの時間を利用して、得意だった習字を生かして美文字レッスンのチケットを売り始めた。

「仕事ではまったく接点がない人との出会いが楽しいんです。美文字を教えるのは仕事というより趣味の範疇ですね」(三浦さん)

 名前や、よく書く言葉などを実際に書き、美文字に見せるためのコツをアドバイス。希望があれば、筆ペンの書き方の指南もしてくれる。たった1時間で教えた人の文字が変わる、その手ごたえがたまらないそうだ。

※女性セブン2017年6月1日号

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