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2017.05.30 16:00  週刊ポスト

日本郵政や東芝… 日本企業M&Aはなぜうまくいかないのか

 数少ない成功例の一つとされるソニーの米コロンビア映画買収も、当初は赤字減損に苦しんでいた。NTTドコモは分社以降、世界中で2兆5000億円以上の買収を行なっているが、“成功”と言えるものは未だない。最近ではインドのタタとの資本提携を解消する羽目になっている。

 なぜ日本企業の海外M&Aはうまくいかないのか? その理由は大きく三つある。

 まず、そもそもM&Aは最も難しい経営戦略の一つであり、世界的に見てもうまくいった例はあまりないということだ。アメリカ企業とヨーロッパ企業はもとより、アメリカ企業同士やヨーロッパ企業同士でも、しばしば失敗している。

 たとえば、ドイツのダイムラー・ベンツはアメリカのクライスラーを併合したが、両社の経営方針や技術思想に大きな違いがあったため、結局、クライスラー部門をアメリカの投資会社サーベラスに売却した。

 次に、資金的には買えても、買った会社をマネージするのは非常に難しい。卑近な喩えだが、あの夫婦はうまくいっていないから自分が旦那の代わりになってやろうと乗り込んでも、実際は奥さんが思ったほど優しくなかったり、子供がグレていたりして、一緒に暮らしていくのが容易ではないという状況になってしまうのだ。

 つまり、その会社のどこに問題があるのか、商品なのか、経営陣なのか、社員なのか、取引先なのかといったことが、外から見ている時はわからないのである。

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