「出始めた頃はまだ切れ込みが浅いのですが、年を経るごとに角度がどんどん鋭角になっています。ピークを迎えるのは1990年前後ですね。1991年には腰骨の上の高さまで切れ込みのある水着が一般向けに販売されていました。最近の女性はここまで切れ込みの深いものは着ないと思いますが、当時は逆にこれくらい深くないと買ってもらえなかったんです(笑い)。こうしたブームは1993年頃まで続きます」
この頃は業界としても右肩上がりの時代で、ハイレグ商品は同社の売り上げの6割を占めた。
「中でも1984年に販売された水玉柄のハイレグ水着は、1年間で2万4000着も売れた、弊社史上最大のヒット商品となりました。この記録は今でも破られていません」
※週刊ポスト2017年6月9日号