芸能

斎藤工「不倫だからこそ深くなる感情は人間の永遠のテーマ」

10日公開、映画『昼顔』出演の2人にインタビュー

 主婦の不倫を描いたドラマ『昼顔』が映画となって帰ってくる。あれから3年──北野(斎藤工)と別れ、夫とも離婚した紗和(上戸彩)は、ひとり海岸沿いの小さな町で慎ましく暮らしていた。大学の非常勤講師となっていた北野は、その町で講演を行うことになり、“出会ってはいけない”紗和と再会してしまう。そんなふたりの前に北野の妻・乃里子(伊藤歩)が現れて…。映画『昼顔』6月10日(土)から全国東宝系にて全国公開。

 紗和(上戸彩)の不倫相手、大学の非常勤講師・北野を演じる斎藤工。直接的な愛情表現は少ないため、紗和から誤解されることもある。そんな北野について、「“好き”と言わないところは理解できる」と斎藤は言う。「女性は言葉にしてほしいって言うじゃないですか。でも、男性側の本質はそこではなかったりする。結局、北野は行動で最大の“好き”を表現したわけで、それがすごくチャーミングだと思うんです」(斎藤)。

 お互いに結婚していながら、惹かれ合い、愛し合う紗和と北野。一度は別れたが、再び出会い、逢瀬を繰り返す。上戸は紗和についてこう言う。

「自分に嘘がなくて素敵だと思います。でも、“乃里子(北野の妻)と結婚している北野先生”と考えると、上戸彩としてはどうなのかわからない」

 斎藤の考えはこうだ。

「愛憎劇や不貞を描く作品は国内外問わず古くから数多くあります。不倫を肯定する気はありませんが、そういう環境だからこそ深く、強固になっていく恋愛感情は人間の永遠のテーマだと思います」

 離婚後、ひとりで暮らしていた紗和はある日、講演を行っていた北野と出会う。その再会シーンは、ふたりにとっても撮影の初日だった。上戸は感情を抑えられなかったと振り返る。

「北野先生の声を久々に聞いたときはグッと心が締めつけられて。リハーサルから泣いていました」

 斎藤も印象的なシーンだったと話す。

「一言で表現できない感情。リアルな距離感がありました」。

撮影/藤本和典

※女性セブン2017年6月15日号

関連記事

トピックス

結婚生活に終わりを告げた羽生結弦(SNSより)
【全文公開】羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんが地元ローカル番組に生出演 “結婚していた3か間”については口を閉ざすも、再出演は快諾
女性セブン
「二時間だけのバカンス」のMV監督は椎名のパートナー
「ヒカルちゃん、ずりぃよ」宇多田ヒカルと椎名林檎がテレビ初共演 同期デビューでプライベートでも深いつきあいの歌姫2人の交友録
女性セブン
NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
《重い病気を持った子を授かった夫婦の軌跡》医師は「助からないので、治療はしない」と絶望的な言葉、それでも夫婦は諦めなかった
《重い病気を持った子を授かった夫婦の軌跡》医師は「助からないので、治療はしない」と絶望的な言葉、それでも夫婦は諦めなかった
女性セブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン