新日本プロレスそのものを取り巻く環境の変化も大きいでしょう。2012年にゲーム会社『ブシロード』が親会社になってから、レスラーのトレーディングカードゲームを発売するなどタレント化が進みました。昨年から大手芸能事務所『アミューズ』と業務提携しているのもテレビ出演が急増している理由の1つと言えます。
かつて格闘家のテレビ出演は、「新日本プロレスはテレビ朝日」「全日本プロレスやプロレスリング・ノアは日本テレビ」、「(総合格闘技の)PRIDEやRIZINならフジテレビ」というように試合を放送している局がほとんどでした。しかし、現在地上波でレギュラー放送しているのは新日本プロレスだけであり、他局とのしがらみがないため出演しやすくなったという側面もあります。
また、深夜帯ではあるものの、AKB48が本格的なプロレスに挑むドラマ『豆腐プロレス』や、アニメ『タイガーマスクW』(ともにテレビ朝日系)が放送されるなど、テレビ局がプロレスというコンテンツに注目している様子がうかがえます。
◆「フリもオチもOK」の使い勝手