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2017.06.23 17:00  マネーポストWEB

Switch効果で任天堂株に脚光、ゲーム業界の潮流も変化か

据え置き型ゲームの復権なるか?(「Nintendo Switch」HPより)


「トランプラリー」が一段落し、方向感の読みにくい相場が続いている。こうした中で今後の投資チャンスはどこにあるのか? レオス・キャピタルワークス代表取締役社長で「ひふみ投信」運用責任者の藤野英人氏が解説する。

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 難しい局面が続く相場だが、手がかりがないわけではない。目下のところ、私が注目しているのが任天堂(東証1部・7974)だ。

 今年3月に発売した新型ゲーム機「ニンテンドースイッチ(Nintendo Switch)」は発売前の評価はそれほど高くなかったが、国内外で入荷待ちとなるなど好調な滑り出しとなっている。同時発売の『ゼルダの伝説 ブレス オブザ ワイルド』が人気ソフトとなり、今後も『スプラトゥーン』や『ドラゴンクエスト』シリーズなどが次々と投入される予定で、さらなる期待が高まる。

 ゲーム業界はしばらくスマホゲームの時代が続いてきたが、スイッチの登場によって、コンソール(据え置き)型に潮流がシフトする可能性が高いと見ている。そうなると、昨年、スマホゲーム『ポケモンGO』で株価が急上昇した任天堂株が、再び相場の主役に躍り出る公算も高まってくる。

 そして昨年の相場がそうだったように、関連銘柄にも大きな賑わいが予想される。たとえば『信長の野望』シリーズなどを手がけるコーエーテクモホールディングス(東証1部・3635)やカプコン(東証1部・9697)、バンダイナムコホールディングス(東証1部・7832)なども注目だろう。あるいはライバルであるソニー(東証1部・6758)への相乗効果も期待できるかもしれない。

 それだけではない。コンソール型ゲームにAR(拡張現実)やVR(仮想現実)技術が加わることで、ゲームメーカーのみならず、それに付随する電子部品、半導体関連への波及も期待できる。市場が手詰まりになっているからこそ一気に注目が集まる可能性は高く、裾野の広さまで考えると、息の長いテーマになる素地も十分にある。

 もうひとつ、IT業界に新しいテクノロジーが生まれる可能性も浮上してきている。まだ具体的なものは見えてこないが、たとえばパソコンはCPU(中央処理装置)を頭脳にメモリ上で動かして、HDD(ハードディスクドライブ)に保存するという基本構造だが、本来なら作業場所であるフラッシュメモリがすべての機能を併せ持つような劇的な変化が起こりそうなのだ。

 次世代通信規格の5Gがいよいよ登場しようとするなかで、その通信速度を活かせる機器の登場が待望されている。スマホでもPCでもない、次世代のIT機器の誕生は必然といってもいいだろう。

 そのような画期的なテクノロジーでIT革命は次のステージを迎え、そうなれば日本の製造業の強みである微細加工などが存在感を増し、日本株にとっても大きなチャンスにつながる期待も十分に持てるだろう。

※マネーポスト2017年夏号

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