糖尿病は透析治療が必要になったり、合併症を発症したりと、患者のQOL(生活の質)を大きく損なう病として知られる。睡眠不足の積み重ねは、健康寿命を大きく縮めるリスクをはらんでいる。前出・室井氏がいう。
「昨年発表されたイタリアのジェノア大の研究グループの調査では、睡眠負債を抱えたドライバーの事故率は、そうでない人の1.72倍になるという結果が出ています。がんや糖尿病、認知症や心臓疾患などさまざまな疾病と睡眠負債の因果関係についての研究が今後も進められていくとみられています」
※週刊ポスト2017年7月7日号