芸能

2番手、3番手ならではの魅力『かりそめ天国』久保田アナ

ベテラン久保田アナに期待(公式HPより)

 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は、遅咲きブレーク、テレ朝の久保田直子アナに注目。

 * * *
 就任後すぐに“カラコン装着問題”で物議を醸したものの、丁々発止のやりとりが、歴代の女子アナより「面白いかも」「芯を食っている」と評判なのが、テレビ朝日の久保田直子アナウンサーだ。

 近年、在京局のどこよりも美人度が高いと言われるテレ朝の女子アナだが、久保田アナはチャーミングな小動物タイプ。明るくて元気なキャラクターが買われて、情報番組の2番手、あるいは3番手というポジションを長年、務めてきたように思う。

 テレ朝の女子アナが務める番組で、もっとも華やかと言えるのは、タモリの横に座れて、毎週、人気アーティストが集う『ミュージックステーション』だろう。

 次に花形番組というと、系列局にネットされる帯のワイドショーやニュースショー。先輩の中には、下平さやかアナや上山千穂アナのように、ニュース番組のメインを張っている人たちもいる。

 でも久保田アナが担当してきたのは、『やじうまプラス』や『題名のない音楽会』『週刊おかずのクッキング』など、長寿番組なれど、局内では、やや地味めな番組が多かった。

 そんな久保田アナに35才にして白羽の矢が立ったのが『マツコ&有吉 かりそめ天国』のアシスタントだった。

 同番組は、大人気で、6年間も続いた『マツコ&有吉の怒り新党』と同じ枠でスタートした、“新・御意見番”マツコ・デラックスと有吉弘行の看板番組。『〜怒り新党』は、「総裁秘書」なる肩書で出演していた夏目三久の人気再燃のきっかけを作った番組としても有名だった。

 その夏目が惜しまれつつ卒業したのは16年3月のこと。その後、やってきた「庶務」役の青山愛アナも、二人に即ハマり、視聴者人気も高かったのだが、今年6月、同局を退社。夏には渡米し、ジョージタウン外交大学院へ進学することを発表した。

 夏目は『あさチャン!』(TBS系)や『真相報道バンキシャ!』(日本テレビ系)のキャスターとして、さらには女優としてドラマやCM出演も多い、近年ではもっとも成功したフリー女子アナの一人と言っていい人。そして青山アナも大学院卒業後のキャリアアップは約束されたようなものだ。

 いま、巷には「マツコ売れ」という言葉があり、マツコが冠番組で扱った商品は大ヒットするというジンクスがある。夏目三久と青山愛アナは、「マツコ売れ」した女子アナと言えるのかもしれない。

 そんな『〜怒り新党』が終了し、マツコ&有吉が次なる番組のスタジオセットに入っていく…という自然な流れで始まったのが『〜かりそめ天国』。

 そのセットに既に板ついて、マツコ&有吉を手招きして迎えたのが久保田直子アナ…。一瞬、目を疑った。というのは、まず、女子アナがタレントに手招きをしたこと。本当に、手のひらを上下させ、「おいで、おいで」とでも言っているかのように手招きしていたのである。そして、もう一つは、もっと若い女子アナが担当するものと思っていたからだ。

関連記事

トピックス

水原一平氏のSNS周りでは1人の少女に注目が集まる(時事通信フォト)
水原一平氏とインフルエンサー少女 “副業のアンバサダー”が「ベンチ入り」「大谷翔平のホームランボールをゲット」の謎、SNS投稿は削除済
週刊ポスト
解散を発表した尼神インター(時事通信フォト)
《尼神インター解散の背景》「時間の問題だった」20キロ減ダイエットで“美容”に心酔の誠子、お笑いに熱心な渚との“埋まらなかった溝”
NEWSポストセブン
水原一平氏はカモにされていたとも(写真/共同通信社)
《胴元にとってカモだった水原一平氏》違法賭博問題、大谷翔平への懸念は「偽証」の罪に問われるケース“最高で5年の連邦刑務所行き”
女性セブン
富田靖子
富田靖子、ダンサー夫との離婚を発表 3年も隠していた背景にあったのは「母親役のイメージ」影響への不安か
女性セブン
尊富士
新入幕優勝・尊富士の伊勢ヶ濱部屋に元横綱・白鵬が転籍 照ノ富士との因縁ほか複雑すぎる人間関係トラブルの懸念
週刊ポスト
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
《愛子さま、単身で初の伊勢訪問》三重と奈良で訪れた2日間の足跡をたどる
女性セブン
水原一平氏と大谷翔平(時事通信フォト)
「学歴詐称」疑惑、「怪しげな副業」情報も浮上…違法賭博の水原一平氏“ウソと流浪の経歴” 現在は「妻と一緒に姿を消した」
女性セブン
『志村けんのだいじょうぶだぁ』に出演していた松本典子(左・オフィシャルHPより)、志村けん(右・時事通信フォト)
《松本典子が芸能界復帰》志村けんさんへの感謝と後悔を語る “変顔コント”でファン離れも「あのとき断っていたらアイドルも続いていなかった」
NEWSポストセブン
水原氏の騒動発覚直前のタイミングの大谷と結婚相手・真美子さんの姿をキャッチ
【発覚直前の姿】結婚相手・真美子さんは大谷翔平のもとに駆け寄って…水原一平氏解雇騒動前、大谷夫妻の神対応
NEWSポストセブン
違法賭博に関与したと報じられた水原一平氏
《大谷翔平が声明》水原一平氏「ギリギリの生活」で模索していた“ドッグフードビジネス” 現在は紹介文を変更
NEWSポストセブン
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
カンニング竹山、前を向くきっかけとなった木梨憲武の助言「すべてを遊べ、仕事も遊びにするんだ」
女性セブン
大ヒットしたスラムダンク劇場版。10-FEET(左からKOUICHI、TAKUMA、NAOKI)の「第ゼロ感」も知らない人はいないほど大ヒット
《緊迫の紅白歌合戦》スラダン主題歌『10-FEET』の「中指を立てるパフォーマンス」にNHKが“絶対にするなよ”と念押しの理由
NEWSポストセブン