国内

他人が握ったおにぎり食べられる52.2% 食べられない47.8%

他人のおにぎり食べられるか論争の結果は?

 タレントの有吉弘行やロンドンブーツ1号2号の田村淳など、テレビ番組などで、他人の握ったおにぎりが食べられないことを公言する芸能人をここ数年、よく見かける。本誌・女性セブンでは、セブンズクラブ会員(全国の20~80代の男性・女性)にアンケートを実施し、477名が回答(アンケート実施期間2017年5月24~31日)。「食べられる」が52.2%で、「食べられない」が47.8%となり結果は賛否両論に。あなたはどう考える?

 おにぎりは、奈良時代初期に編纂された『風土記』に「握飯(にぎりいい)」として記述されており、1300年の歴史を経た今も日本食文化の代表だ。

 だが一方で、素手で握るおにぎりには、食中毒の危険も潜む。薬用せっけん「ミューズ」の調べによれば、水洗いだけの手で握ったおにぎりに付着している雑菌の数は、石けんなどを使って手洗いをして握った場合に比べ約25倍に。さらに3時間たつと、素手で握ったおにぎりの菌の数は約611倍に増殖するという。

 日本食品衛生協会の栗田滋通さんは次のように説明する。

「雑菌のついた手で握ったおにぎりに、ノロウイルスや黄色ブドウ球菌などの病原性微生物がついていると、病気をもたらす危険性があります」

 素手で握るなら、30秒間洗剤を泡立てて、手の隅々まで洗う。これを2回繰り返すことが大切だ。

 また、他人のおにぎりが食べられない要因の1つには人間関係の希薄化がある、と言うのは、愛国学園短期大学准教授の竹内由紀子さんだ。

 子供の頃から行事などで、他人のおにぎりを食べた経験を持つ人の多くは、大人になっても抵抗なく食べられる。しかし、こうした経験のない人は、市販のおにぎり以外食べる機会がほぼなく、手作りを受け入れられない。

「おにぎりは、単なる料理ではなく、作ってくれた相手の応援や励ましなどの真心を表すイメージが日本人にはあります。他人が握ったおにぎりを食べられるか否かは相手の思いに感謝できるかにも関係します」(竹内さん)

 機械が握ったおにぎりなら食べられるが素手のものは無理、というのは、衛生面を考えれば正解かもしれない。しかし、おにぎりが“むすぶ”思いやりを感じられないのは、少し複雑な気持ちになる!?

※女性セブン2017年8月3日号

関連記事

トピックス

大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン
大ヒット中の映画『4月になれば彼女は』
『四月になれば彼女は』主演の佐藤健が見せた「座長」としての覚悟 スタッフを感動させた「極寒の海でのサプライズ」
NEWSポストセブン
国が認めた初めての“女ヤクザ”西村まこさん
犬の糞を焼きそばパンに…悪魔の子と呼ばれた少女時代 裏社会史上初の女暴力団員が350万円で売りつけた女性の末路【ヤクザ博士インタビュー】
NEWSポストセブン
華々しい復帰を飾った石原さとみ
【俳優活動再開】石原さとみ 大学生から“肌荒れした母親”まで、映画&連ドラ復帰作で見せた“激しい振り幅”
週刊ポスト
中国「抗日作品」多数出演の井上朋子さん
中国「抗日作品」多数出演の日本人女優・井上朋子さん告白 現地の芸能界は「強烈な縁故社会」女優が事務所社長に露骨な誘いも
NEWSポストセブン
死体損壊容疑で逮捕された平山容疑者(インスタグラムより)
【那須焼損2遺体】「アニキに頼まれただけ」容疑者はサッカー部キャプテンまで務めた「仲間思いで頼まれたらやる男」同級生の意外な共通認識
NEWSポストセブン
学歴詐称疑惑が再燃し、苦境に立つ小池百合子・東京都知事(写真左/時事通信フォト)
小池百合子・東京都知事、学歴詐称問題再燃も馬耳東風 国政復帰を念頭に“小池政治塾”2期生を募集し準備に余念なし
週刊ポスト
(左から)中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏による名物座談会
【江本孟紀×中畑清×達川光男 順位予想やり直し座談会】「サトテル、変わってないぞ!」「筒香は巨人に欲しかった」言いたい放題の120分
週刊ポスト
大谷翔平
大谷翔平、ハワイの25億円別荘購入に心配の声多数 “お金がらみ”で繰り返される「水原容疑者の悪しき影響」
NEWSポストセブン
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
【全文公開】中森明菜が活動再開 実兄が告白「病床の父の状況を伝えたい」「独立した今なら話ができるかも」、再会を願う家族の切実な思い
女性セブン
ホワイトのロングドレスで初めて明治神宮を参拝された(4月、東京・渋谷区。写真/JMPA)
宮内庁インスタグラムがもたらす愛子さまと悠仁さまの“分断” 「いいね」の数が人気投票化、女性天皇を巡る議論に影響も
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン