商品は数千円のものから10万円台のバッグまでさまざま。今年6月に開いた展示会では展示商品の約8割が売れる人気ぶりだ。10月下旬から二子玉川高島屋にて展示販売会「刺繍を超えた刺繍たち」が開催予定だ。
そんな石川さんにとって刺繍の魅力は、無心になれること。
「人ってやっぱり、人間関係に悩んだり落ち込んだりします。けれど刺繍は、人の心と関係なくがむしゃらにできる。やっている瞬間は忘れられます。それに、もっと作品を作りたい、生徒さんに喜んでもらいたい、と夢が広がっていく。いつも未来に向かっていると、若く元気でいられるんです」
石川さんのホームページの写真は息子が撮影したもの。カメラマンとして働く息子とは切磋琢磨しあう関係だ。
「私が趣味を仕事にできたように、生徒さんたちも、趣味が仕事につながるようになったらうれしいです」
※女性セブン2017年8月10日号