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北京大卒業式で米留学生がトランプ氏は始皇帝のようだと批判

トランプ氏に対し中国からも批判の声(写真・アフロ)

 7月初旬に行われた中国の名門、北京大学の卒業式で、米国出身の卒業生がドナルド・トランプ米大統領について、国境に万里の長城を築き、言論を弾圧した秦の始皇帝になぞらえて、「彼はまさに秦の始皇帝になろうとしているようだ」と批判。この発言が中国語版ツィッター「微博(ウェイボ)」で中国各地に拡散し話題になっている。

 中国の大学で、米大統領批判が飛び出し、しかも、それが当局の検閲もなしに拡散するのは極めて異例。これは、中国人の女子留学生が米メリーランド大学の卒業式のスピーチで、米国では「自由は空気であり、情熱、愛情でもある」などと主張し、暗に中国の言論弾圧を批判したことへの意趣返しとみられている。

 香港の英字紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」によると、この北京大学の米国人留学生はコディ・アビー氏で、数千人が出席した卒業式で、外国人留学生を代表してスピーチ。

「新しいアメリカの大統領はかつての中国の皇帝のように、国境に万里の長城を建設して、他の国の人々が入ってこないようしたいようだ」と述べるとともに、「始皇帝はかつて儒教の学者を生き埋めにして殺し、儒教の経典を燃やすなどの言論弾圧を行った。まるで、いまの米大統領のようだ」などと激しいトランプ大統領批判を展開した。

 アビー氏のスピーチは12分間に及んだが、そのスピーチの内容すべてがウェイボで動画配信された。

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