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誰もが憧れる「鎌倉住まい」 住むには覚悟が必要?

2017.08.05 12:30

 街を行く人に尋ねてみれば、きっと誰しも住んでみたい街があるはず。けれども理想と現実には、得てして大

 街を行く人に尋ねてみれば、きっと誰しも住んでみたい街があるはず。けれども理想と現実には、得てして大きな差があるものだ。憧れのあの街は果たして本当に素敵な街なのか? まったくノーマークだけど、実は住みやすい街は? 今回は、SUUMOが行った「住みたい街ランキング 2017」で14位にランクインした「鎌倉」(神奈川県鎌倉市)について、ライターの金子則男氏が解説する。

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 日本人なら知らない人はいないであろう街・鎌倉。観光地というイメージが強い鎌倉ですが、住む街としても大変人気が高くなっています。

 付近には鶴岡八幡宮、長谷の大仏、銭洗弁財天、建長寺、竹林で有名な報国寺、あじさいの名所・明月院など、歴史を感じられるスポットが点在。鶴岡八幡宮に向けてのびる参道の「段葛」は、長い間続いていた改修工事が終わり、歩きやすくなりました。また、段葛に並行する小町通りには、お土産物屋や飲食店が立ち並び、多くの観光客で常ににぎわっています。

 一方で、駅から数百メートル歩けば、由比が浜と材木座の2つの海岸があり、マリンスポーツも楽しめます。都心部からもっとも近い海水浴場は、恐らくこちら。早朝にマリンスポーツを楽しんでから出勤するといった夢のような生活を送ることも可能です。「鎌倉」というブランド力は相当なもの。「鎌倉に住んでいます」と言えば、まず間違いなく羨望の目で見られることでしょう。

◆通勤・通学の苦労、渋滞、家賃の高さ……

 とはいえ、実際にこの街に住むには、様々なハードルをクリアしなくてはいけません。まず都内まで通勤・通学する場合、かなりの疲労を伴います。横須賀線の鎌倉~東京間の所要時間は53分。鎌倉駅で座れなくても、大船駅や横浜駅で下車する乗客が多いので、座って通勤することは可能ですが、毎日往復106分を車中で過ごし、1840円の電車賃を払うのはなかなかの決意を必要とします。

 渋滞にも覚悟が必要です。鎌倉駅近辺は迂回ルートが少なく、海辺を走る国道134号や、鶴岡八幡宮の前のT字路交差点は屈指の渋滞ポイント。年末年始、GW、週末、夏休み期間など、車で出かけるのは要注意の日が多数存在します。酷い時には、横浜横須賀道路の朝比奈インター、大船、江ノ島、逗子など、鎌倉を中心とした半径数キロが車ですし詰め状態になり、身動きがとれなくなることもあります。

 都心から距離がある割に、家賃が高いのも鎌倉の特徴です。鎌倉駅のワンルーム・1K・1DKの家賃相場は6.97万円(ライフルホームズ調べ)。同じ横須賀線で、東京駅まで21分の新川崎駅が6.55万円なので、割高な印象は拭えません。スーパーマーケットも値段は気持ち高めです。また、ある鎌倉移住者は「ムカデ、かたつむり、ナメクジなど、虫が多い」と語っています。虫が嫌いな人にとっては、自然の多さも良し悪しといったところでしょうか。

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