国際情報

旅先で金に困った中国人学生が狂言誘拐 “小皇帝”の甘えか

一人っ子政策で過保護に育てられた「小皇帝」が社会問題に

 中国内陸部の陝西省の大学1年生の学生3人が夏休みを利用して、沿海部の浙江省台州市を旅行中、旅費が足りなくなったことから、狂言誘拐を思い付き、親元に電話をかけて、「誘拐された。10万元(約160万円)を送ってほしい」と身代金を送るよう指示。結局、台州市の地元警察の捜査で狂言誘拐であることが分かり、逮捕される事件が起こった。

 この大学生は「小さいころから父親が愛してくれていないと思っており、(狂言誘拐で)愛情を確かめたかった」と供述しているというが、ネット上では「一人っ子の小皇帝の甘えであり、わがままだ」などと批判する書き込みが目立っている。

 中国メディアによると、狂言誘拐を思いついた主犯格の大学生Aは、自宅に電話をかけたあと、家族にSNSによる画像を送り、犯人役の友人2人に「10万元すぐに払い込まないと、息子を殺すぞ」などと叫ばせて、Aは「お父さん助けて。本当に殺されてしまう」などと犯人グループに暴行されているような様子を演じていたという。

 Aの両親はすぐに台州市の警察に電話し、息子の救助を依頼。警察は市内の宿泊施設をしらみつぶしに捜査して、Aらが泊まっているホテルを特定し、部屋に踏み込んだが、もぬけの殻だった。しかし、荷物や所持品などはそのまま置かれていたことから、他のところに監禁されている恐れもあるとみて、捜査を続けていた。

 ところが、夜になって、Aら3人がホテルに戻ってきたことから、3人の身柄を確保、狂言誘拐であることが判明した。Aらは警察の姿をみると、真っ青な顔をして、逃げ出そうとしたが、そのまま警察署に連行されたという。

関連キーワード

関連記事

トピックス

大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
古手川祐子
《独占》事実上の“引退状態”にある古手川祐子、娘が語る“意外な今”「気力も体力も衰えてしまったみたいで…」
女性セブン
「What's up? Coachella!」約7分間、圧巻のパフォーマンスで観客を魅了(写真/GettyImages)
Number_iが世界最大級の野外フェス「コーチェラ」で海外初公演を実現 約7分間、圧巻のパフォーマンスで観客を魅了
女性セブン
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
《家族と歩んだ優しき元横綱》曙太郎さん、人生最大の転機は格闘家転身ではなく、結婚だった 今際の言葉は妻への「アイラブユー」
女性セブン
天皇皇后両陛下、震災後2度目の石川県ご訪問 被災者に寄り添う温かいまなざしに涙を浮かべる住民も
天皇皇后両陛下、震災後2度目の石川県ご訪問 被災者に寄り添う温かいまなざしに涙を浮かべる住民も
女性セブン
今年の1月に50歳を迎えた高橋由美子
《高橋由美子が“抱えられて大泥酔”した歌舞伎町の夜》元正統派アイドルがしなだれ「はしご酒場放浪11時間」介抱する男
NEWSポストセブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
STAP細胞騒動から10年
【全文公開】STAP細胞騒動の小保方晴子さん、昨年ひそかに結婚していた お相手は同い年の「最大の理解者」
女性セブン
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。  きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
年商25億円の宮崎麗果さん。1台のパソコンからスタート。 きっかけはシングルマザーになって「この子達を食べさせなくちゃ」
NEWSポストセブン
大谷翔平を待ち受ける試練(Getty Images)
【全文公開】大谷翔平、ハワイで計画する25億円リゾート別荘は“規格外” 不動産売買を目的とした会社「デコピン社」の役員欄には真美子さんの名前なし
女性セブン
逮捕された十枝内容疑者
《青森県七戸町で死体遺棄》愛車は「赤いチェイサー」逮捕の運送会社代表、親戚で愛人関係にある女性らと元従業員を……近隣住民が感じた「殺意」
NEWSポストセブン